30年ぶりの縁と絆 (湘南ゆうき村・植村  裕)

 先日、名古屋で昨年11月に亡くなった友人のMさんを偲ぶ会が行われた。30数年前、名古屋は私が初めて仕事に就いた処で、4年ほどこの地で会社勤めをした。「自立」という言葉にあこがれ家を出たが、社会の厳しさを知ったのもこの時期だった。右も左も分からず、知り合いもいない名古屋だったが、そんな時、東京の友人が紹介してくれたのが名古屋に住むK君で、その奥さんがMさんだった。それから事有るごとにK君の家に集まり、遊びに出かけたり、夜を明かして語り合った。東京の仲間もよく来て、帰りは徹夜をして新幹線の始発に飛び乗り仕事に出かけていくこともあった。今考えると、お二人には小さいお子さんがいらしたのに、若さゆえ随分迷惑をかけてしまったと思う。しかし、いつもMさんは嫌な顔ひとつせず、笑顔とおいしい手料理で独身の我々を暖かく迎え入れてくれた。本当にうれしく、ありがたいと感じた。また、気さくで聞き上手な方だったので相談にのってもらい、励まされることも多かった。
 偲ぶ会には地元の方はもとより、東京など遠方の友人も多数集い、そんなMさんの人柄が偲ばれた。私自身、Mさんとの縁を通じて30年ぶりの仲間との再会ができ、感慨深い会だった。そして、この会は生前に彼女自身が企画されたそうで、人と人との絆を大切にしたいという彼女の想いと暖かさがひしひしと伝わってきて、強く胸を打たれた。長いことご無沙汰をして、なにも恩返しができなかったことが悔やまれるが、これからMさんのメッセージを胸に、人と人との絆を大事にしていきたいと思った。

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