2012年。第4幕のシナリオを (よし介工芸館・梅田久仁夫)

正月も早一か月前の話になってしまったが、年が明けるとおみくじを引き、年運を見る事が慣例となっている。人は見え透いた世辞でも好い事を言われてそんなに悪い気はしない。占いは世辞ではないが、少しでも運勢が上向きと言われると気持ちが落ち着く。だが、予想を大きく裏切られる羽目にもなるので、鵜呑みにして有頂天になる事は禁物だ!

今は低迷していても、未来に明るい兆しや夢を見出せる運気であれば、気持ちが晴れて一時の安堵感が得られる。現実は甘いものじゃないが、できるだけ不快、不調、不運は回避して、あるべき姿の自分を見続けていたいと願うからだ。仕事、健康、人間関係と、なかなか思うようにならない事ばかりだが、気休めでもポジティブな要素があると希望が見えたような気がして元気が出る。これが善男善女と言われる庶民の姿だ。

さて、いよいよ本年は6度目の年男(辰年)となる。とりあえず、最後の厄除けはしておいた。24歳の時、36歳の頃を思い起こすと、その頃は昇龍のような勢いがあった・・・かどうだったかは忘れた。だが、還暦を迎える事となって人生の節目を感じ、先々の事を今ほど考えた事はかつて無かった。"永遠の今"のごときノーテンキな竜の落とし子だったのだ。しかし、今となって、心身共に健康な7度目の年男を迎えられるのだろうかなどとちょっと弱気になる。まだまだ燃焼しきっていない、やる気満々の自分も確かにあるのだが、これまでのように全開でというわけには行かなくなった。余力と貴重な時間をどのように折り合いをつけ、わが人生に悔いなしの晩年を如何に送るかが最大のテーマとなった。一生という日めくりカレンダーは多く見積もっても大凡、残り1/4ぐらいか。人は無限の可能性を秘めた未来に自分の姿をハッキリと見ることができないと途端に老け込む。だから、今年はこれから始まる人生劇場、第4幕のシナリオをじっくり考え、寄る年波を忘れてどのように自分らしさを演じていくかを方向付ける準備の年としたい。もうすぐ節分。ご縁のある方々へ感謝の意を込めて福豆を撒こう。

 

 写真:奈良 飛鳥

飛鳥寺.JPG
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