「第14回 ツツジと少女」 (湘南あおぞら・倉重 達也)

第14回「ツツジと少女写真」.jpg 先日、出勤する時のことです。登校途中の10歳くらいのランドセルを背負った女の子が、不意に立ち止まり、そして大きく目を見開いて、感嘆した声で「うわぁ~、きれい!」と叫ぶ声が聞こえました。その眼の先を追うと、白地にピンクの綺麗なツツジが咲いていました。

 昔、小学生の頃、仲の良い女の子が折り紙を折る時、黒や茶色の折り紙を除いて、赤や黄色の綺麗なものを選んでから折り始めるのが常でした。色が違っても紙を折るという機能は一緒なのにと不思議な感じがしたものです。また、ハンカチに刺繍が縫ってあるのを見て、汗の吸収性が良くなるわけではないのにどうしてこんな手間をかけるのかと思ったりしました。携帯電話も出始めの頃は黒い機械と言う感じでしたが、女性や子供にも普及するにつれ、あっと言う間にカラフルになり、持っているだけで楽しそうなものになりました。こんな例を挙げたらきりがありません。

 アランがプロポの中で、男性は屋根の上の事を考え、女性は屋根の下の事を考えるということを言っています。つまり、男性は雨漏りがしないようにするにはどうしたら良いかという外的必然性に支配され、必然の神にいとも簡単に服従してしまうが、女性は人間的な規範に沿って行動するというのです。洗濯したての気持ちの良い衣類やリネン、色とりどりの食器類、こういった女性の様々な営みが子供を人間らしく育て、愛や希望を育み、人生を豊かにするということらしいのです。

ツツジを見て感嘆の声をあげた、あの小学生の姿は、女性の持って生まれた感受性とそれが人にもたらす恵みというものをあらためて考えさせる出来事でした。

 

以 上 

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