「第18回アランの幸福論~上機嫌~(4)」 (湘南あおぞら・倉重 達也)

 新年あけましておめでとうございます。旧年中はいろいろな人に大変お世話になりました。特に新しい施設整備につきましては、本年4月の開設を目指して担当職員一同準備を進めております。本年も引き続き皆様方のご支援ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

 

 さて、新しい年が明けると、気持ちも古い垢を洗い落として今年こそは良い年にしようという気分になります。

 今、「気分」と言う言葉を使いましたが、これは「意思」と言い換えた方が適切かもしれません。

 アランは「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意思に属する」と言っています。これは「不幸は気分に属し、幸福は意思に属する」と言っても同じことでしょう。また、こうも言えるかもしれません。「不機嫌は気分に属し、上機嫌は意思に属する」

そして、アランは「新年」と題するプロポの中でこんな提案をしています。新年の贈り物には「上機嫌」を贈ろう、と。さらに続けて、

「これこそ、贈ったり、もらったりすべきものだろう。これこそ、世の人すべてを、そしてなによりもまず贈り主を豊かにする真の礼儀である。これこそ、交換によって増大する宝ものである。路上でも、電車のなかでも、新聞を売っているキオスクでも、まきちらすことができる。そうしたからといって、微塵も失うことはあるまい。あなたがどこへ投げ捨てても、それは芽を出し、花を開くだろう」

こんな上機嫌になる例として、アランは分かりやすく次のようなことを言っています。

 「小雨が降っているとする。あなたは表に出たら、傘をひろげる。それで十分だ。
『まったくいやな雨だ!』などと言ったところで、何の役に立とう。雨のしずくも、雲も、風も、どうなるわけでもない。『ああ、結構なおしめりだ』と、なぜ言わないのか。もちろん、こうあなたがいうのをわたしが聞いたからといって、雨のしずくがどうなるわけでもない。それは事実だ。しかし、そのほうがあなたにとってよいことだろう。あなたのからだ全体がふるいたち、ほんとうに暖まることだろう。ほんのちょっとした
喜びの衝動でもこんな効果があるのだ。」

こんな上機嫌な気持ちを周りの人に広げられたら確かに世の中はかなり平和なものになるような気がします。

そんな訳で、皆さん、今年は精一杯上機嫌に振舞いましょう。

以上

第18回 写真.jpg

 

 

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