第25回「桜・雑感」(湘南あおぞら・倉重 達也)

この文章が出るころは桜の花びらも散り始めていることと思う。花と言えば桜を指すように、日本人にとって桜は特別な花である。今年の桜の開花は例年より早いそうだが、やはり桜の咲く時期は別れと出会いの多い季節で、そんな理由もあるのだろう、日本人にとって桜は特別な感興をよぶ。

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  「さくら」の語源の一つに、「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたものとする説がある。元来は花の密生する植物全体を指していたという。

 万葉学者の中西進さんによると、「さいわい」の古語は「さきはひ」で、これは「さき」と「はひ」に分かれる。「さき」は「さく」の名詞形で、「遅咲き」「早咲き」というような使いかたがある。後半の「はひ」はある状態が長く続くことで、「けはひ(気はい)」「あぢはひ(味わい」などの例がある。

 つまり「さきはひ」という言葉は、花盛りが長く続く、という意味になる。まさに人間が感じる「さいわい」とは、心の中に花が咲きあふれてずっと続く状態、それを日本人は幸せなことだと感じたと言うことだそうだ。

これがそもそもの日本人の幸福感だった。日本人にとっての幸福感は抽象的なものではなく花が咲いている具体的なイメージと結びついていた。

卒業や退職など一つのことを成し遂げた時に出会う桜はその開花の華やかさといい、また、その散り方といい、充実感と満足感とそして多少寂しさを伴った幸福感と結びつくだろうし、入学式、入社式の時に見る桜は希望に満ち溢れた幸福な感じと響きあうものがある。

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  私にとっても、この春はまた、いろいろな出会いと別れがあった。退職された方、異動になった方には、ご苦労様の言葉と共に感謝の念を述べたい。また、新しい出会いを得た方には、これから一緒に仕事を共にする仲間として、励ましと期待のエールを送りたい。

以 上 

 

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