「第29回 やってみせて、言って聞かせて・・・。」(湘南あおぞら・倉重 達也)

 今年は戦後70年の節目の年。そのためか、太平洋戦争当時のドキュメンタリ番組がテレビで多く流れたり、書店に行っても戦中日記の類が平積みにされていたりしているのが目についた。

 また、安保法案で若者の政治に対する関心が高まってきたなどという報道が盛んになされた。

 

そんな世相を見て、太平洋戦争当時に連合艦隊司令長官だった山本五十六の言葉を思い出した。

 

「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。」

「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

 

実を言うと山本五十六は高校の大先輩にあたる。3,4年前の新入職員歓迎会で自己紹介の時に郷土の偉人として山本五十六の名前を出したのだが、誰も知らなくて愕然としたことがあった。考えて見れば知らなくても当然なわけで、何も若い人が無知であるわけではない。

 

若者を評したこんな言葉もある。

 

「いまの若い者は」などと、口はばたきことを申すまじ、

実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。
なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ。
今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、
道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。
その若者が、こうして年を取ったまでだ。
だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。
何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。」

 

人が宝と言われる福祉業界で見直されても良い箴言ではないかと思うのは、贔屓の引き倒しだろうか。

 

以 上

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