「第30回 寝正月」(湘南あおぞら・倉重 達也)

 お屠蘇気分もすっかり抜けて本格的に始動している時期かと思います。皆さんお正月はどうお過ごしになったのでしょうか。

 

私はと言えば今年のお正月は、昨年末のぎっくり腰のせいで家にいてテレビを見たり本を読んだりして過ごす時間が多かったです。

そうしたダラダラと過ごした寝正月でしたが、以前から頭に引っかかっていたことを解くヒントをいくつかもらうことができました。

引っかかっていたこととは、人生は短いのだから如何に実践的な訓練を積むことができるかということを真剣に考えていかなければいけないのではないか、いつまでも本番はまだ先だと考えてはいけないのではないかということです。

そのことを強く意識したのは、㈱オイシックスの高島社長が日本経済新聞の「私の課長時代」というコラムで次のように書いていたからです。

それは、

「成長しようと思うと将来への練習試合になり、いつまでたっても本番にならない。しかし、試合に勝とうと思えば結果的に自分も磨かれる。(2015/10/20日経朝刊)」と言う言葉でした。

「成長しよう」という動機が、逆に甘えとなり、気の緩みとなって、本番とは違って真剣みが失われてしまうということなのでしょうか。

 

 それを解くヒントの一つが、お正月に放送されたNHKの奇跡のレッスンという番組でした。バレーボールのアントニオ・マルコス・レルバッシさん(57)、愛称・マルキーニョスさん、現在のブラジル代表選手の多くは、彼によって育てられたと言います、その彼が行ったレッスンです。

そのレッスンの内容は、練習中でも無理をしてスパイクをしたためにコート外にアウトになるようなボールを打つ選手がいると、それがもし試合だったら1点を失うのだと叱責し、常に試合中だと思って練習に臨みなさいと教えていました。

もう一つのヒントは司馬遼太郎の「燃えよ剣」という本でした。その中に竹刀と真剣では同じ人が立ちあっても勝負の結果が分かれるというようなことが書いてありました。竹刀では勝てても真剣では負ける人がいる。近藤勇はそれを「気組み」があるかないかで判断していたようです。

 

たとえ本番ではなくても常に本番と同じ条件で研鑽を積んでゆくこと、そんな意識が今のような平和な時代には必要なことではないかと思いました。

以 上

 

▼辻堂から望む初日の出

第30回写真.jpg

 

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