「シーミー」と「ウートートー」(みらい社支援課長 儀保治男)

新年度を迎えて、早一ヶ月が過ぎました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。新しい環境も大分慣れてきましたでしょうか。今年度より藤沢育成会では、これまでの「施設長日記」をリニューアルして「施設長・課長日記」としてスタートしました。私は、課長職の中で最初の執筆を依頼されましたが、なかなか不慣れなところがあって、皆さまにとって読み辛い文章をお届けすることになるかと思いますが、どうかご容赦頂き、ご一読下さい。

 

4月から5月というのは、ホントに一年の中で過ごしやすく、とても清々しい時期だと思います。また、「新年度」というにふさわしい時期であり、気持ちが凛とします。

 

 私の故郷沖縄では、この時期は「シーミー」が行われます。「シーミー」とは、「清明祭」の意で、沖縄の三大行事(シーミー・お盆・正月)の一つです。墓前に親族が集まり、お線香やお酒・お花・重箱につめた料理をお供えし、先祖供養する行事のことです。

二十四節気の「清明」は、旧暦の3月初めごろ、新暦では4月初めごろとなっています。今年の清明の日の入りは44日でした。基本的にシーミーは、清明の入りから15日以内に行うのが基本ですが、最近は、週末の休日に行うことが多くなって4月後半からゴールデンウィーク頃まで行うこともあります。

小さな島国の沖縄ですが、シーミーの時期は、毎週各地のお墓の前でシーミーが行われています。沖縄のお墓は、シーミーをするために、広いスペースが設けられた造りになっています。(お墓の前に1020名程が過ごせるくらい)そこに親族が集まって、お重を供えた後に、皆でご馳走を頂く宴が催されます。(とても楽しいですよ)

 

 

シーミーフリー画像.png

 「シーミー」は中国から伝わった行事と言われていて、首里士族を中心に地方に広がりました。そのため、沖縄本島北部や離島ではそれほど盛んではありませんが、本島中南部は、この時期道路が渋滞するほどの賑いです。私の両親は、宮古島の生まれなので旧暦の116日に行う「ジューロクニチー](十六日祭)の方が盛大で行っていましたが、私は本島で生まれ育ったために、両方を経験することが出来ました。「ジューロクニチー」は、「グソー(あの世)の正月」と言われています。

 

 

 

 沖縄を離れて、12年目。やはりこの時期になると、墓前で、皆で「ウートートー」をした後の宴で頂いた「三枚肉」や「魚の天婦羅」「揚げ豆腐」「大根の煮つけ」を食べながら、お酒を頂いたことを思い出します。沖縄では、子どものころから仏壇の前に立つと、大人から「トートーメーに、ウートートーしなさい」とよく言われます。「トートーメー」とは仏壇のことです。「ウートートー」とは神仏を拝むときの言葉で、手を合わせて拝むことで、「ああ尊い」が語源と言われています。

 

 私が今この神奈川で、藤沢育成会で仕事が出来ているのも、先祖のおかげ。毎年この時期は、沖縄の方角に向かって、「ウートートー」をして自分の祖先に感謝を伝えています。

 

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