日記

『「ダブル成人式」から思うこと・・・』(湘南だいち 宗像喜孝)

湘南だいち

 2月といえば、節分の季節です。ここ最近は、節分の行事にはつきものの「恵方巻」の食品ロス問題の話題の方が盛り上がり、そもそもの行事の意味や内容については置き去りにされているように感じます。ちなみに過去に住んでいたことのある屋久島では、大豆ではなく落花生を鬼に投げつけます。落ちても中身には影響されず、しかも、飛び散らずに後片付けが楽でした。とても衛生的で合理的です。

 さて、最近「ダブル成人式」というイベントを各地域の自治体、他が行っていることを知りました。イベントを行うに至った経緯としては、20歳の時に何らかの理由で、成人式に参加できなかった人たちが、その心残りを解消するために企画をしたそうです。ちなみに、調べてみると、藤沢市では今年で第八回目を迎える巷では恒例のイベントとなっており、毎年のべ1000人以上の参加者が集い、地元にゆかりのある新40歳の交流の場となっているそうです。自分は今年で参加資格を持つ年齢を迎えますが、イベントの意味合いがよく理解できず、たぶん参加はしないでしょう。

かの有名な織田信長にゆかりのある歌である「敦盛」の一節に

「(中略)

人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり

一度生をもうけ、滅せぬもののあるべきか

これを菩提の種と思い定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ」

とあります。歌の意味については諸説あるので割愛しますが、安土・桃山時代では、当時の人間の寿命のひとつの目安は、せいぜい50歳程度と考えられていました。現代では「人生百年時代」とも言われています。時代が変われば、年齢に対する価値観や考え方が変わります。常にアンテナを張り、その時代に生きている各世代の価値観にチャンネルを合わせられる柔軟な考え方を持つことの大事さを考えさせられました。

画像→少し前までは見ることも恐れていたのに、今ではお面を被って遊べるようになりました。

この記事を書いた人

宗像 喜孝

今でも面影残る高校球児。第二の故郷、屋久島のアウトドアで鍛えられた鋼の肉体。育成会随一の「しゅっとした人」。地元ベイスターズの運営に関しては、辛口の批評家でもある。そして何より、愛妻家。