日記

湘南あおぞらの施設長・課長日記

「桜咲く」 (湘南あおぞら・アポロ /施設長 石塚 和美)

アポロ
湘南あおぞら

例年より早くサクラの便りが届きました。早咲きのサクラをはじめ、近所では様々な種類の花が咲き始め本格的な春の訪れを感じています。

4月よりアートスペースわかくさへ異動となり、通勤で通るこの道もあと何日、と数えながらサクラの下を通っています。

地域で障害のある方に関わる仕事がしたいと福祉関係の専門学校を卒業し、縁があって重度重複障害のある方々が通所する施設へ事務員として就職しました。

食事場面や外出など、支援員以外の職員(事務員や栄養士、調理員など)も加わり利用者の方と直接かかわることができたことは自分にとってとても良い経験となりました。

藤沢育成会では、事務員、管理職として利用者の方とのかかわりを持たせていただきました。地域とのつながりを大事に、「インクルージョンふじさわ」「それぞれのマイライフ」を目指し活動を続け、自身も藤沢市民としてだれもが住みよい街になるとよいなあと思いながら業務にあたって参りました。

それぞれの事業の役割や様々な職種・職員間のチームワークの必要性を深く考える時間を与えていただきました。

4月より支援員として、アートスペースわかくさの仲間に加わります。新しい出会い、活動を楽しみにしております。

例年、初詣は江ノ島神社へ行きます。毎年おみくじを買いますが今年は中吉。「前進することは無心のことだ。今日成すべきこと、今成すべきことに全力を尽くすことがあなたに与えられた努め」と記してありました。思うように進まず反省することも多くありましたが、今後も一つひとつ丁寧に取り組んで参りたいと思います。

お世話になった皆さま、ありがとうございました。新しく出会う皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

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「ペットを飼う理由」 (湘南あおぞら・アポロ・法人本部事務局 / 課長 石田 友基)

アポロ
法人事務局
湘南あおぞら

以前、ウサギを飼っている紹介をしました。「人はなぜペットを飼うのか」ということが気になって調べてみました。

ペットの歴史はとても古く、12000年前の遺跡からは女性と子犬が一緒に埋葬されたのが発見された記録があるそうです。

ペットを飼う理由ランキングというのもあり、「かわいい」からという理由が半数を占めていました。僕がウサギを飼った理由もまさに一目ぼれ、圧倒的な可愛さでした。

表面的な理由の裏側に、「人は群れで生活する生き物であり、自分が持っている資源を、仲間に分け与えたい」という本能を持っているらしいです。現代では、物があふれているので、人は群れなくても生活は出来ますが、ペットの世話をすることで、その本能を満たしている。という考え方があるそうです。

動物はしゃべらないので、人を必要としているかどうか、本心はわかりませんが、人の脳は「必要とされたり、分け与えたりする=幸せになる」ということがプログラミングされているようで、現代社会ではあまり、人にしなくなった本能的欲求を、ペットを飼うことで満たしているそうです。

本能を意識したことは今までありませんが、僕の本能的欲求を満たしてくれているウサギに、感謝を感じました。

「ジャンプ」  (よし介工芸館・アートスペースわかくさ・湘南あおぞら /施設長 伏見 康一)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ
湘南あおぞら

11月半ばより湘南あおぞらの共同施設長を兼務することとなりました。遅くなりましたがこの場を借りてご報告させて頂きます。よろしくお願い致します。

 「忙しくなって大変ですね」などお気遣いの声をかけて頂くこともありとてもこころ強く感じております。お心づかいに感謝致します。仕事の量や移動時間は増えておりますが、負担感はありません。ようやく自分の身の丈をわきまえてきたのだと自負する一方で慢心だけはすまいと自省していきます。

 どこかで、「スキーのジャンプ競技では追い風だけではなく適度な向かい風がある方が遠くまで飛べる」との説を聞いたことがあります。しなやかで力強く微動だにしないあの滑空姿勢を少しでも参考にしたいと思い描いています。

 いよいよ年末となりました。本年中は大変お世話になりました。来年も引き続きよろしくお願い致します。

「爪が...」(湘南あおぞら・アポロ・法人本部事務局 課長/石田 友基)

湘南あおぞら

僕の部屋には毛むくじゃらの同居人、ウサギの琥珀君がいます。

数か月前のスタッフ日記で写真だけ紹介させていただきました。

ネザーランドドワーフという種類のウサギで、「小さい」「丸い」「耳が短い」が特徴。大人のこぶし2個分くらいの大きさです。(体重約970g)

ツンデレな性格をしており、主がかまってほしい時には、触れさせてくれず、かまってほしくないときに、絡んできます。

野生では、捕食される側の動物の為、基本的には、臆病者で警戒心が強く、警戒すると、目を大きく開き、耳をピンと立てて、後ろ足で立ったりすることがあります。

先日、日課の「へやんぽ」(部屋の中で散歩)をしているとき、テレビからの大きな音にビックリして、室内を猛ダッシュ。ここまではよくある光景なのですが。ふと絨毯に目を向けると、赤い点々が所々についており、ウサギが座っているところには血だまりが...

抱えて足を見てみると、左手の小指から出血し、爪がぷらぷらな状態に...

どうやら、走った勢いで、根本から爪が折れてしまった様子。痛みから、しばらく前足をパタパタ振っていました。

後日病院に連れていくと、人で言えば、爪の根本だけ残してすべてはがれた状態とのことでした。折れた爪を切除し、様子を見ることに。

自分の爪がはがれたことを想像すると、それだけで血の気が引きます。

爪が折れた状態でも食欲は変わらず、元気に走りまわっており、動物の逞しさを感じました。

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「風になりたい」  (  湘南あおぞら・アポロ 施設長/石塚 和美 )

アポロ
湘南あおぞら

 秋空の下、今年はたくさんの学校で体育祭や文化祭が開催されました。空の上でも皆既月食&天王星食という442年ぶりの天体ショーがあり、ワクワクした気持ちで夜空を眺め「明日も一日頑張ろう!」と元気をもらいました。

 

 藤沢育成会は11月12日に「いんくるフェスティバル」を開催しました。秋晴れの中、湘南ゆうき村の収穫祭や、秋葉台公園でのポニー乗馬会、秋葉台文化体育館大会議室での作品展、各事業所紹介や感謝の気持ちを込めた「いんくるムーブメント」などZOOMでつなぎそれぞれのイベントを配信映像で楽しむことができました。

 湘南あおぞらでは、利用者の皆さんが個性あるプラバン作りに挑戦し、おやつには湘南だいちのパンをおいしくいただきました。そして、メインイベントは湘南音学院藤沢の皆様をお迎えした音楽会を開催しました。「オーシャンゼリーゼ」や「上を向いて歩こう」など利用者の皆さんが知っている曲を演奏していただきました。湘南音楽院藤沢の皆様、ありがとうございました。数年ぶりにお客様をお迎えした音楽会となり利用者の皆さんもとても楽しんでおられました。

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 いんくるフェスティバル実行委員会、それぞれの事業所の利用者・職員の皆さんが力を合わせて事業所、地域がつながることができたと実感した行事となりました。

 

 同日に近隣の村岡公民館まつりも3年ぶりの開催となり、湘南あおぞらも出店販売をさせていただき、たくさんの作品をご購入いただきました。今年の公民館まつりは小学校の校庭を使い広い場所で感染対策を行いながらの開催となりました。校庭ではたくさんのテントが並び、ミニSL乗車では子どもたちの歓声があがり、うれしい気持ちが伝わってきました。

湘南あおぞらの庭の桜も紅葉が始まり、ふと見るとつぼみが・・・。急ぎ足で秋が通り過ぎていく中で、風が心地よく感じられた一日でした。

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「地域で生活するとは」  (湘南あおぞら・アポロ・法人本部事務局 / 課長 石田 友基)

湘南あおぞら

1か月ほど前、横浜市のある法人が主催していた、映画鑑賞に行ってきた。

「不安の正体 精神障害者グループホームと地域」というタイトルで、実際にグループホームで生活をしている精神障がいのある方にインタビューし、その方たちの生活場面やそれぞれの想いを集めた内容になっている。

映画の中には、精神障がいのある方が生活するためのグループホーム建設を巡って、地域住民からの反対運動が起きているシーンもあった。

法人が地域の方へ説明会を開催し、理解を促しているが、地域の方からは「私たちの平和が無くなる」「罪を犯しても裁けない人を地域に入れるのか」「土地の価値が下がる」という心無い声も多く飛び交っていたのが印象的だった。施設の建設と地域住民から起こる反対運動を「施設コンフリクト」というようで、この映画は、精神障がいのある方たちの実態を知ってもらい、地域の方が誤解している点を払拭するための啓発として作成されたとのことでした。

この映画を見て、インクルージョンふじさわを掲げ、障がいのある方が「地域で生活をするためには」「知ってもらうには」と考えることは多くあれど、地域の方がどのように思っているかということに目を向ける機会はあまり多くなかったことを感じた。今回の映画ではかなり過激な言葉が飛び交っていたが、実際に障がいのある方と接する機会のない方からすれば、テレビのニュースで流れる事件などからネガティブな印象を持たれる方も多くいることが分かった。

地域に出るために、障がいのある方を知ってもらうことは大切だが、それと同じくらい、地域がどのように思っているか、どう思われるか。ということを考えることの重要性を知る良い機会となった。