日記

施設長・課長日記

「虚心坦懐」(湘南セシリア・みらい社 三嶌悟)

2023年度がスタートし、年度の変わり目でバタバタしている時期かと思います。2023年度も、湘南セシリアとみらい社を担当させていただきます。

さて題名にある「虚心坦懐」(きょしんたんかい)です。聞き慣れない言葉とは思いますが、言葉の意味としては「心になんのわだかまりもなく、気持ちがさっぱりしていること」または「物事に先入観を持たず、心が素直で、こだわりをもたず、さっぱりしていること」とも言います。

この言葉を聞いたのは、年始に初詣に出かけて「おみくじ」を引いた時に書いてあった言葉でした。当時は意味合いはわかるが、実際には難しいことだと思いました。それ以後、「虚心坦懐」を気に留めて過ごしていくうちに、少しずつ自分の中でかみ砕きながら、最近では徐々に理解をしてきています。

きっかけは、2023年度の法人テーマ(次代を拓く再整備元年、見えない支援・空気のような支援、防疫対策の徹底とコロナ禍の手法を生かす工夫)を、どのように支援や事業展開をしていくかを考えたときに繋がってきました。

何事も最初は難しくてもかみ砕いたり、深堀りして進めていくことで、理解したり実現できる可能性がある大切さを感じました。

2023年度もよろしくお願い致します。

『不安や緊張は相手にも伝わる』(湘南ゆうき村 高橋宏明)

2023年度より湘南ゆうき村に異動しました、高橋宏明です。

よろしくお願い致します。

私が定期的に行っていることの一つに『献血』があります。

献血は、仕事・家事・育児という日常の中で重要な「一人の時間」が取れます。

きっかけは約20年前の新垣結衣さんがポスターの『はたちの献血』でした。

時間はかかりますが、二週間に一度のペースでできる成分献血をしています。

しかし、私の血管は細く、逃げるらしく、ギュッギュッと何度か腕をチューブで縛られ、血管確認されます。

看護師さんの言動を見ていると「不安や緊張は相手にも伝わる」ということが実感できます。

針を刺される私よりも不安そうなので、私もつられて不安になります。

血管の調子が悪いと、ベテランっぽい看護師さんがやってきて

「細いねー」と言いながらも、的確に血管へ針を通してくれます。

献血は、一人の時間がとれ、最後にお土産ももらえ、

そしてなにより輸血を必要としている誰かを助けられます。

冬場から春先にむけて体調を崩す方が増え、献血者も減少するそうです。

またこれから迎えるゴールデンウィークでも減るそうなので、興味のある方はぜひ献血へ。

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写真は、どのランドセルにしようか鏡の前で悩んでいる5歳の長女です。

売り切れてしまうそうで、ランドセルの購入時期が想定よりも早くて驚きました。

「ふと、思った事」 (湘南だいち 石川大助)

 先日見ていたテレビ番組に好きなミュージシャンが出ていた。

コブクロの小渕健太郎さんだ。歌の歌詞やメロディーから物語をイメージ出来るのと、言葉の使い方がきれいなところが好きで長年聴いている。

その番組の中で、「ここにしか咲かない花」というコブクロの曲の歌詞に出てくる「寂寞(せきばく)」という言葉について触れていた。

 小渕さんによると寂寞とは、"寂しい"の最上級の言葉で、日本語には寂しいと意味する言葉が沢山あると言っていた。耳馴染みのない言葉だったので興味が沸き思わず辞書を引いてみると確かにいくつも出てきた。

・寂寞(せきばく):心が満たされず寂しいさま

・寂寥(せきりょう):心が満ち足りずもの寂しい

・寂寂(じゃくじゃく):ひっそりと寂しいさま

・閑寂(かんじゃく):ひっそりとして落ち着いているさま

・寥寥(りょうりょう):ひっそりとしてもの寂しいさま

・簫寥(しょうりょう):寂しくもの悲しいさま

・簫然(しょうぜん):もの寂しいさま

・寂然(せきぜん):ひっそりと寂しいさま

勉強不足で初めて見る言葉ばかりだが、意味を見て微妙な違いに驚いた。小渕さんが言っていた最上級という意味が分かった気がした。確かに、ひっそりと寂しいより、心が満たされず寂しいの方がより閉塞感や孤独感、愛情不足、心の穴が空いた状態など連想させ寂しさが増している。

この言葉の意味を知った後に聴き直すと、前より深みのある曲に変わり、よりこの曲に惹かれてしまった。いい曲だ!

この曲を聴き直しながらふと思ったのだが、この微妙な違いを表現するために、言葉が派生していったと考えると、先人の心の繊細さに触れた気がした。そして、その先人の心の繊細さを育てたのが、日本の四季が織りなす微妙な移り変わりや自然の捉え方にも繋がっているのかもしれない、、、。季節を楽しまなくては。

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写真は、地元に自生する白タンポポと日本タンポポだ。珍しいので毎年春になると見に行っている。

「インクルージョンふじさわ」という共通の目標にむかって

今年度も湘南ゆうき村、湘南だいちを担当いたします。よろしくお願いします。

3月25日(土)、藤沢商工会議所ミナパークにて、法人全体研修を行い、職員200人以上が参加しました。2019年末に新型のコロナウィルス感染が拡大し、2020年は集合研修の予定を中止して映像資料で研修、2021年は、多摩大学講堂でいくつかのフロアをオンラインでつないでの研修、2022年は同じく多摩大学と事業所をオンラインでつないでのグループワークを計画していましたが感染状況の悪化に伴い中止して書面と映像資料での研修となりました。

 全員が一堂に会しての研修は、今回実に4年ぶりとなりました。午前は理事長講話、新職員紹介・表彰や前年度の県委託事業、危機管理会議の報告等を行いました。午後は2つのテーマ、28グループに分かれて、全職員参加のグループ討議を行うことができました。内容は、法人の中長期計画「インクルージョンプラン」について。住まいと暮らし、育ち・成長、生きがい・働く、つながるの4つのテーマにプラン2年目の取り組みを推進するため、それぞれが楽しく真剣に意見交換しました。

 何かを考えるとき、一人では堂々巡りしがちですが、相手がいることで刺激され、発想が広がります。事業所や仕事の種別、経験、年齢など皆違う200人以上のスタッフが「インクルージョンふじさわ」という一つの目標に向かって討議することは素晴らしい経験でした。

 この数年間、それぞれの場所で互いにあまり会うこともなく働いてきた仲間が顔を合わせ、労いあっている様子あり、また4月からの新採用職員も法人の雰囲気・職場風土を感じて、徐々になじんでいけるのではないか、と感じました。

※インクルージョンプランについては、モデラート93号をご覧ください↓

https://www.f-ikusei.or.jp/moderato/

法人全体研修での一コマ(法人表彰の様子)

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「桜咲く」 (湘南あおぞら・アポロ /施設長 石塚 和美)

アポロ
湘南あおぞら

例年より早くサクラの便りが届きました。早咲きのサクラをはじめ、近所では様々な種類の花が咲き始め本格的な春の訪れを感じています。

4月よりアートスペースわかくさへ異動となり、通勤で通るこの道もあと何日、と数えながらサクラの下を通っています。

地域で障害のある方に関わる仕事がしたいと福祉関係の専門学校を卒業し、縁があって重度重複障害のある方々が通所する施設へ事務員として就職しました。

食事場面や外出など、支援員以外の職員(事務員や栄養士、調理員など)も加わり利用者の方と直接かかわることができたことは自分にとってとても良い経験となりました。

藤沢育成会では、事務員、管理職として利用者の方とのかかわりを持たせていただきました。地域とのつながりを大事に、「インクルージョンふじさわ」「それぞれのマイライフ」を目指し活動を続け、自身も藤沢市民としてだれもが住みよい街になるとよいなあと思いながら業務にあたって参りました。

それぞれの事業の役割や様々な職種・職員間のチームワークの必要性を深く考える時間を与えていただきました。

4月より支援員として、アートスペースわかくさの仲間に加わります。新しい出会い、活動を楽しみにしております。

例年、初詣は江ノ島神社へ行きます。毎年おみくじを買いますが今年は中吉。「前進することは無心のことだ。今日成すべきこと、今成すべきことに全力を尽くすことがあなたに与えられた努め」と記してありました。思うように進まず反省することも多くありましたが、今後も一つひとつ丁寧に取り組んで参りたいと思います。

お世話になった皆さま、ありがとうございました。新しく出会う皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

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「なんくるないさ~」 (よし介工芸館・アートスペースわかくさ / 課長 儀保 治男)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ

 新年度を迎えるにあたって、皆さんいろいろな準備で忙しくしているかと思います。忙しくなると、人はどうしても「ゆとり」がなくなり、声や表情に出てしまいがちです。

 私はそんなときに自分に言い聞かせる言葉があります。

「なんくるないさ~」です。

 知っている方もいるかと思いますが、沖縄の言葉で、「きっと、何とかなるよ!」という意味合いをもっています。

 なんだか、適当な感じを受けますが、この言葉は、「まくとぅ そーけー なんくるないさ」という定型文からきた言葉だそうです。「まくとぅ」とは、「真(まこと)」の意味です。

 「真(まくとぅ)そーけーなんくるないさ」="(人として)正しい行いをしていれば、自然と(あるべきように)なるものだ。"

 つまり、"正しい道を歩む努力すれば、いつかきっと報われて良い日がやってくる。"という意味です。

 物事は、上手くいくときと、上手くいかないときの繰り返しです。でも、しっかりと自分を信じて前に進んで行くことが大切です。

 年度末で慌ただしい中で、ゆとりを失いかけた自分に、時には周囲の仲間に伝えてみてはいかがでしょうか。

"2023年度も、なんくるないさ~!"

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「今帰仁城址の桜」

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「本部町フクギのトンネル」

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「瀬底島の海」