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「サービスセンターぱる」支援員 会町あおい
一人ひとりのパートナーに
「サービスセンターぱる」は、地域の障がいのある方々のご自宅などにヘルパーを派遣して、在宅生活をサポートしている事業所です。登録されている方は200名程いらっしゃって、年齢も小学生から大人の方まで幅広く利用いただいています。
私はヘルパーとして利用者さんのところへ支援にいったり、事務所で利用者さんとヘルパースタッフのスケジュールや利用の調整をしたりしています。
平日は小・中学生の通学や成人の方の通所先への送迎が多く、休日はおでかけをサポートすることが多いです。お買い物に行ったり、時にはコンサートや映画に行ったり、利用者さんが楽しみたいことをマンツーマンで支援しています。
節度がある本当の「楽しさ」を
ただ、利用者さんのご希望を全て叶えられないこともあります。例えば、お買い物に行く時はお金の管理が問題に。たとえば、若い女性の利用者さんだったら高いブランド物が欲しくなるし、お子さんだったらおもちゃがたくさん欲しくなるし、予算オーバーなご要望をされることも...。そんな時は、納得していただけるまで話し合いをするようにしていますが、この駆け引きの時間も結構楽しいんですよ。
若い利用者さんと関わることが多いので、社会に出られてから困らないように、ご家族とご相談しながらこれからの人生の基盤を作ることを大切にしています。
短時間のサポートでも、みんなの人生を変えていく
毎回の関わりを通して、利用者さんのできることが少しずつ増えていったり、ご家族の負担が減ったりした時はよかったなと思います。
学校の帰り、寄り道を楽しみたい利用者さんがいました。「別にしてもいいんじゃない?」と思われるかもしれないのですが、いったんお店に入るといつまででもいて帰れなくなってしまう。そんな性格もあり、「サービス中はいかない方がいいね」と事業所のみんなでアイディアを出し合いながら、支援の方法を組み立てました。今はその効果が少しずつ出ているのを感じています。
また、ご家族が忙しい夕方の時間帯に利用される方もいらっしゃいます。1時間でもおあずかりし、散歩したり図書館等で過ごすことで、利用者さんも様々な経験ができ、また保護者の方にも余裕が生まれることにつながり、こちらもホッとした気持ちになります。
楽しくて奥深い、ヘルパーの世界へようこそ
仕事ってやってみないとわからない部分が多いと思います。ヘルパーの仕事は資格が必要なので、なおさらハードルを感じさせている気がします。
そこで、藤沢育成会では、一般の方に向けたガイドヘルパー養成講座を行っています。この研修を受講すると、知的障がい者ガイドヘルパー養成研修課程の修了証が交付されます。仕事の魅力を知っていただくともに、ヘルパーとして働けるようになるというメリットがいっぱいの研修です。
ヘルパーを利用される方は小さいお子さんや若い方が多いので、学生さんにも力になってもらえないかと感じています。先日大学での研修の募集では、学生さんより参加のご希望を頂きました。ちょっとした空き時間にもできるのがヘルパーのお仕事の魅力。学生さんのアルバイトもOKです。
また、ヘルパーの経験がある人が増えることで、障がいのある方が生きやすい社会にもつながっていくと思います。これからも若い世代にこの仕事をもっと広めていきたいです。
(2021年9月取材)