アラヤシキの住人たち (湘南セシリア・みらい社 植村  裕)

施設長日記でご紹介した長野県小谷村にある真木共働学舎が「アラヤシキの住人たち」というドキュメンタリー映画となった。監督は「ナージャの村」「アレクセイと泉」の本橋成一氏で、真木共働学舎の一年を追ったドキュメンタリーである。この作品で一貫して感じるのは、自然の一部である人間、ありのままに生きている人々を描こうとする姿勢である。余分なナレーションや音楽は無く、雪解けの水音、雨の音、鳥や虫の鳴き声、そして住人の会話や生活の音がゆったりとした時間の流れに溶け込んでいる。

真木を訪れ共働学舎の方々と一緒に過ごしたのはほんの僅かな時間であったが、映画に登場された住人の方々はまさにそのままで、ドキュメンタリーにありがちな「作られた感じ」は全くなかった。そこには本橋監督の共働学舎の在り方やアラヤシキの住人たちへの愛着や想いが強く感じられた。そして、本当の豊かさとは何か、私たちに問いかけているように思った。

 

共働学舎の創設者、宮嶋眞一郎氏が427日に老衰にてお亡くなりになりました。心から安らかな眠りをお祈りいたします。

 

  あなたという人は地球始まって以来、絶対いなかったはずです。

  あなたという人は地球が滅びるまで出てこないはずなんです。

  わたくしはそう思っています。

                                   宮嶋眞一郎

 

*「アラヤシキの住人たち」は神奈川では横浜のシネマ・ジャック&ベティで7月上旬上映予定です。

アラヤシキ.jpg

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