日記

新春に想う

新型コロナウイルスの猛威に恐れ、立ち向かう日々にあけくれた年が去り、東京オリンピック開催が予定される新年を迎えた。

   あけまして おめでとう ございます!

 新たな年を迎え何やら新鮮な気持ちになるが、今年は"ウイズコロナ"で新春をお迎えと思います。新薬やワクチンのニュースを見ながら、いつまで続く「コロナ禍の時代」と思う。不思議なことは、コロナは人を選ばない...、誰も感染の危険性がある...と言われるが、感染する年齢などを見ると本当に?...と。

 第三波は若い人から広がった。いわゆる"夜の街"からの感染拡大は明らかだった。そうでなければ、営業時間の短縮や自粛を特定業種だけに求めない。酒席、接待を伴う場にフォーカスされた。小池都知事の"5つの小"はそれを如実に表す。そういえば、飛沫を飛ばし大声で話す子どもたちの感染は少ない。無症状かもしれないが、経路をたどると家族からが多い様子。医学的でも、科学的でもないが、欧米の流行はハグなどの生活習慣が要因ではないかと推理すると感染予防の要素がみえる気がした。

 これを法人事業に照らし考えると"支援は身体接触を伴う!"という前提が気になった。それゆえ支援現場に"持ち込まない!"のが最大の感染予防という。そのとおりだが"支援は身体接触を伴う!"を考え直し、身体接触を前提としない支援はないか...。生活習慣が違うだけで感染率が異なるのなら生活習慣を変えると感染リスクを少なく出来る。つまり生活習慣を見直せば感染リスクが減る。対面の食事支援を並列し遮蔽版を置いたら感染リスクは減る。常にマンツーマンが必要と思い込んでいる利用者にエリアを設定し離れて支援すれば感染リスクが減る。幼児でも制止されるとぐずるのだから、自由を奪われる状態を好まない。人生経験がある人には"密着支援"はストレスの塊だが、危険が伴う...が職員の大勢。しかし、利用者は安全を確保して距離を置いても "視線"で拘束感を感じる

 だから、支援の「新しい生活様式」とは、"身体接触が前提"を見直すこと。利用者の特性が判れば、次の行動を予見できることが多い。行動を分析しデータ化すれば一層科学的根拠に基づいた対応だと証明できる。法人職員が強度行動障害のある人の行動分析をした結果、ほとんど行動特性を読むことが出来るようになった。これが支援だ!支援は密着しているから出来るのではなく、エビデンスのある行為。だからこれを機会に身体接触を前提にしない支援を探そう!

「新しい生活様式」は、日常生活を変えようということ。始まりは感性予防策だが、これまでの支援の見直しが「新しい生活様式」に込められている。支援は日常生活そのもの。だから"支援"も「新しい生活様式」を考えなければいけない。それは支援にエビデンスを持つこと。それは利用者をしっかり理解すること。理解するために"現象"を追求するのではなく、"原因"を探求する。行動特性、行動パターン、生活歴、性格、障害特性、家族関係などからも推し測り、必要最小限の支援にする。それが利用者の心の安定や行動の安定をもたらす。それがコロナ後の新しい生活様式になりますように...。(2021.1)