日記
「多様化」
あるファミリーレストランで食事をした時のことです。お手洗いに行く途中の掲示板に黄色で大き目のサイズで目立つように1枚のポスターが張られているのに気が付きました。
ポスターには、
「従業員の身だしなみの多様化を始めました。」
とあり、その下にイラスト入りで
「髪色自由!」
「ピアスOK!」
「ヘアネットなしOK!(パーマOK)」
と書いてありました。
このポスターをご覧になった方も多いと思います。本来ならば「規則を変更しました。」とでも書くところなのでしょうが、従業員向けのポスターではなくお客様向けに掲示されたものですので「多様化」と言う言葉を選んだのでしょう。
「多様化」と言う言葉の使い方が「身だしなみ」に対して使われることが適切であるかどうかと言う問題はあるかも知れませんが、今までと違った言葉の使い方をすることによって目には見えない風習や規則を変えていく原動力になると言う側面があるのだと思います。
このポスターには担当者の働き手の変化に対応しようとする気持ちや顧客が持っている固定観念を変えようとする苦心の跡が伺えてとても興味深いものでした。
少し飛躍して考えてみれば、総合支援法の基本理念である「・・・障害者及び障害児にとって日常生活または社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものの除去に資することを・・・」を進めていく上での大きなヒントになるのではないかと思います。
以上
(2025.2.1 理事長 倉重達也)