
ご挨拶とお願い

「子供たちを学校に行かせたい」、「私が居なくなっても普通に暮らせる場所がほしい」、「仕事もさせてあげたい」・・・。 藤沢育成会は、障がいのある子供たちに人として当たり前の生活をさせたいという親たちの願いを実現するために、親たちが手をつないで、自分たちでできることに取り組む中から生まれました。
1978年、地主さんの好意で借りることができた畑を使って、3人の障がいのある子供たちのためにつくられたビーチパラソル1本の休憩所を持つ星の村地域作業所からスタートし、1988年には200世帯の家族が1世帯30万円、合わせて6000万円の資金を集めて社会福祉法人藤沢育成会を設立、翌年にはこの基金を元に市や県の協力を得て、40人の知的障がい者のための入所施設「湘南セシリア」(設立時の名称は「湘南セシリア自立ホーム」)を作りました。
藤沢育成会は、障がい者とその家族と、支える職員が、周りの人々や行政の協力を得て、数多くの困難を乗り越えながら事業に取り組み、今では5つの入所、通所の施設、9つのグループホームを持ち、500人を超える利用者のために、280人近くの職員が仕事をする組織となりました。
地域作業所からスタートして30年余を経た今、私たちは新たな課題に挑戦する時期を迎えています。
その第一は、障がい者と親たちが高齢化してきていることです。障がい福祉と高齢福祉をどのように実現するか、医療と福祉の連携をどのように進めるか、器はどのようなものであるべきかを考えることが求められています。
その第二は、障がい者の人としての権利をどのように守り、行使できるようにするかということです。近年、人権侵がいに対する取り組みについては、これまでの不幸な経験を踏まえた様々な努力がはらわれるようになってきていますが、人権の行使、つまり障がいを理由に普通の人としての生活をあきらめることの無いように、障がい者自身と家族、職員が協力して取り組むべき課題については、まだ道半ばです。星の村の農作業に始まり、地域作業所や、現在の就労支援事業につながる取り組みを元に、これからは障がい者の個性にあった暮らし方、仕事のしかたをデザインし、実現する努力が必要だと考えています。
第三は、生活や仕事を通して、障がいのある人々の社会参加や社会貢献、交流を進めることです。地域の中で当たり前に暮らし、仕事をし、交流するためには、障がい者や家族の努力とともに、地域の多様な人々の理解と受容が必要です。このために藤沢育成会も社会に向かって様々な問いかけをし、行動をすることが必要であると考えています。
藤沢育成会ではこれらの課題を実現するために、志を共にできる多くの方々との連携を進め、できることから一つずつ実現したいと考えています。
このウェブサイトの中の様々なメッセージから私たちの思いを知っていただき、力を貸そうと考え、一緒に歩もうとされる方が一人でも増えることを願っています。
社会福祉法人 藤沢育成会 理事長 米村 洋一














