お知らせ

利用者、ご家族、職員等の皆さんへ(vol.4)

法人事務局

先日、湘南台の大手企業と駅近くのスーパーマーケットで新型コロナウイルスの感染者が出ました。クラスター発生ではなく、それぞれ1名の感染者でしたが、スーパーは一時休業を余儀なくされ、買い物客もいつもと異なる日常になりました。

湘南台は、小田急江ノ島線、相鉄いずみの線、横浜市営地下鉄ブルーラインと3社が乗り入れる交通拠点だから、このような事態は起きるだろうと考えましたが、21日の新聞で県内の米軍関係者の感染者数が11名と報道されました。

藤沢市は米軍基地がないと思うわけにはいきません。神奈川県は沖縄県に次ぎ基地のある県だからです。しかも厚木基地は綾瀬市中心。大和市は米軍基地の関係者が立ち寄る場が多く、湘南台はこれらの人々が往来しやすい地域です。

ひたひたと押し寄せる感染の実態は、報道によって印象が変わっていると考えています。第二波が押し寄せる可能性と言われていますが、緊急事態宣言時と比べても同程度の感染者数となっています。では、いつ第二波と言うのか?いわゆる"夜の街"で多く陽性者が出ているとの報道ですが、その人たちが地域社会で暮していることを意識しなくて良いか?重篤者が少なく医療崩壊の可能性は低いと言われていますが、障害者施設はどう理解すべきか?等にまで考えが及ばない不思議な安心感を作り出していると言えないだろうか...。

私たちは、緊急事態宣言が出されていたから自粛生活をしていたのか。感染のリスクをお互いに減らすために自粛生活をしたのか...と、思い直す時が来たようです。言葉としての"ソーシャルディスタンス"は誰もが知っています。しかし、スーパー等の列でどこまで守られているだろうか。それ以上にマスクをせず咳をしている人を電車等で見ると"大丈夫かな..."と不安がつのります。

社会は、経済活動を制御すると、社会生活そのものが立ちいかなくなることを背景に、これまでの生活に戻ろうとする傾向が強くなっています。政府主導のキャンペーンなどが行われると"もう大丈夫!"などと安易に考えがちな傾向があります。

"ウイズ・コロナ"の時代はまだしばらく続きます。解消するのはワクチンや治療薬が普及するまで続くことを忘れてはいけません。さらに、強く意識しなければならないのは、障害者や高齢者は感染すると重篤になるリスクが高いということです。また、社会福祉サービス事業者は、クラスターを招く可能性が高いということです。さらに、入所施設でクラスターが発生した場合、その施設に利用者さんが多数止まる事態を招く可能性が高いのは、千葉県の障害者施設を見れば明らかです。

7月17日、神奈川警戒アラートが発出されました。今こそ新しい生活様式実践の検証を行い、感染しない、させない事業展開を確認すべきです。利用者、ご家族にはご不便をおかけすることと思いますが、事情ご推察の上、ご協力いただきますようお願い申し上げます

              2020.7.22 社会福祉法人藤沢育成会 理事長 石川 修