日記

第52回「ありがとう日記」 (湘南あおぞら 施設長 倉重 達也)

 

先日、40年前に一緒に仕事をしたことがあるご婦人と久しぶりに会う機会がありました。ひと通り近況報告が済んだ後に、その方が「私は、今、ありがとう日記を書いているの」という話をしだしました。

 今までは、その日にあった出来事だけを書いていたとのことですが、それだけでは読み返しても詰まらないので、ある日から、その日に感じた「ありがとう」を日記に書くようにしたとのことです。

 そうすると次々と良いことばかりが起こるようになったとのこと。

 そこで、私も「ありがとう日記」を付けてみることにしました。

 某月某日 出勤時にエレベーターで上の階の子と一緒になった。やんちゃな子だったのにすっかり礼儀正しい中学生になっていた。子供の成長は著しい。今日は一日清々しい気持ちで過ごすことができた。ありがとう!

 某月某日 体調を崩し、何年かぶりに3日間も仕事を休んだ。その間、これと言った緊急の連絡もなくゆっくり休むことができた。職員にありがとう!

 某月某日 散歩していたら、ビルの植え込みに紫陽花の花が綺麗に咲いているのが目に留まった。雨に打たれたらもっと美しく映えたかも知れない。ジメジメした嫌な季節に花を添える紫陽花にありがとう!

 某月某日 「今日もまた胸に痛みあり 死ぬならば ふるさとに行きて死なむと思ふ」

啄木の歌に今のコロナ禍を思い合せ、何時の世も変わりなしと今の身を慰める。昔日の人にありがとう!

この記事を書いた人

倉重 達也

法人職員NO.1を誇る高身長。スラっとした紳士です。その長い足を過信してしまい、フェンスをまたぎきれずに転倒し腕を骨折してしまうという、おっちょこちょいな一面も…?!入居者のよき卓球相手でもあります。チャレンジ求む!