日記
法人事務局の施設長・課長日記
<年度初めに感じたこと> (法人本部事務局長・サービスセンターぱる所長 石川歩)
2024年度は報酬改定もあり各事業所とも落ち着かないスタートとなっているように感じます。個人的にも子供の進学もあり、慌ただしく日々を過ごしています。
さて、藤沢育成会では2024年度の年間目標の一つを「利用者本人が活躍できる環境づくり」としています。
もちろん、今までも行ってきたことではありますが、改めて職員主導ではなく利用者主体を推し進めようとの思いが込められています。
3月30日に行った法人職員全体研修のシンポジウムで、江ノ島水族館横のなぎさの体験学習館と、法人の事業所アポロのつながりのスタートが、お一人の利用者さんの「水族館で働きたい」という願いから始まったとのお話を伺いました。
思いが形になる時に、利用者さんの笑顔が生まれ、地域ともつながり、結果的に良い支援になるのだと感じます。
以前、お世話になった方に「出来ない理由を並べるのではなく、どうやったら出来るかを考えなさい」と言われたことがあります。
性格的に失敗しない方法を模索してしまう私にとって、とても心に残る言葉でした。
一つでも多くの「出来た」が生まれる一年になりますように。
写真は2枚とも湘南あおぞら裏庭に植樹されているしだれ桜です。土地寄贈いただいた際の記念樹になります。4月に入りようやく3分咲きといったところでしょうか。
アンコンシャス・バイアス(湘南あおぞら・法人事務局 佐藤和美)
息子が「効率的なカレーライスの作り方」という授業があったそう。"効率的"とは、今どきだなぁと思いながら聞いていると、「オレが、米を研いで、カレーを作って、ご飯を炊くって答えたら、みんなに笑われたよ。」とニヤリ。学校では、始めにご飯のスイッチを入れてから、カレーを作ると、ご飯が炊きあがるまでの間にカレーが作れるから効率的なつくり方の正解だそう。
なるほど!我が家では、ご飯はガスコンロで炊くので、カレーを煮こむ時間にご飯を炊くのは、効率的!(ご飯は20分程度で炊けちゃうのです。)「まぁ、他の人に言ってもわかってもらえないから。」と、自分の答えに説明は加えなかったようでした。
アンコンシャス・バイアスとは、日本語では「無意識の偏見」「無意識の思い込み」等と訳され、ダイバーシティやインクルージョンを実現していく上で取り組んでいく課題です。普段の生活の中で、無意識のうちに自分の基準で人の話を聞いていたり、思い込みや偏見を持たずに、判断していないかと思わされたエピソードでした。
ガスコンロでご飯を炊くのは、早いし、おいしいしおすすめです!
特に炊き立てご飯は、格別です。みなさんも、思い込みにとらわれず、ぜひ試してみてください。
写真は、大規模修繕真っ最中の湘南あおぞらです。毎日、工事の大きな音が響き渡り、会話もままならない中、利用者さんも職員もがんばって過ごしています。3月には、工事も完了するようです。4月には、湘南あおぞらが生まれ変わる準備中です。ご期待ください。
2024年に向けて(法人事務局・サービスセンターぱる 石川歩)
今年も残りわずかとなりました。年始にこの場で「今年は私生活で新しいことに挑戦し、何か新しく熱中出来ることを見つけようと思います」と宣言したのですが、具体的なことは実現できないまま年末を迎えてしまいました。反省しつつ、来年こそはと決意を新たにしております。
以前から個人的な目標として「人生のうちで国内すべの都道府県に行ってみたい」と思っております。まだ行ったことがない都道府県が17ほどあるので、1カ所でも行く機会が作れたらと考えております。
今年度はアフターコロナの動きが加速し、コロナという言葉を意識しない日が増えつつあります。藤沢育成会でも、各事業所のお祭りの復活や地域の行事への参加、事業所見学インクルツアーの実施など、対外的なの活動が徐々に再開されつつあります。
11月18日のいんくるフェスティバルでは、入所施設の利用者さんをはじめ多くの方が会場の秋葉台公園に来場され、ミニ江ノ電やステージでの音楽・踊り、キッチンカーでの買い物、輪投げ・まと当てなどを楽しまれていました。
年明け2月には後援会いずみ主催のチャリティーコンサートも予定されておりますので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。
※写真は我が家で飼っている元野良猫です。とても臆病な猫で、3年目にしてやっと触ることができるようになりました。
2月17日の後援会いずみチャリティーコンサートのポスターです。お問い合わせは湘南だいち(0466-90-5777)またはお近くの事業所までご連絡下さい。
「飼い主に似る」 (よし介工芸館・アートスペースわかくさ・法人本部事務局 石田 友基)
先日食事をしていたら、食べ物をのどに詰まらせ、水を飲んでも取れず一時パニック。なんとか吐き出したもの、つかえがとれず、夜間救急に通院するというトラブルがありました。レントゲンの結果、食道に異常があるかもしれないということで、後日胃カメラを飲むことに...
その数日後、自宅で飼っているウサギが、朝ご飯を食べず、目を細め、苦しそうにお腹をよじりながら、寝返りをうっていました。
この季節の変わり目は、ウサギにとっては毛の生え変わりでもあり、毛づくろいをして飲み込んだ毛が詰まってしまうことがよくあり、その可能性があるため、急遽動物病院へ。レントゲンの結果胃に食べ物が詰まっていました。半日入院し、帰宅。
翌日からは食欲も出て、少しずつ回復してきて一安心。
ペットは飼い主に似ると言います。興味はあるけど、いざやるとなると気が引ける。好奇心旺盛なビビりは一緒ですが、物を詰まらせるまで一緒とは...
ウサギは6歳で人間の年でいえば約60歳。これからも元気に長生きしてほしいと思いました。
ちなみに胃カメラは10月末。自分の身体に大きな異常がないことを祈ります。
先達あらまほしきことなり(湘南あおぞら・法人事務局 佐藤和美)
徒然草に「仁和寺にある法師」(第52段)というお話しがあります。
徒然草は、学生時代に習った方も多いと思いますが、兼好法師が書いた日本三大随筆のひとつです。第52段は、クスっと笑えるだけでなく、現代を生きる自分にも通じるお話しです。
仁和寺にいたある法師が、長年行きたかった石清水八幡宮にひとりで出かけました。参拝を終えて、たくさんの人が山の上に行くのが気になったけれど、石清水八幡宮に行く目的を達成したので帰ってきました。知人に伝えたところ、法師が出かけたのは石清水八幡宮ではなかった(山の上が本当の石清水八幡宮だった)というお話しです。
最後に「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり」、つまり、些細なことでも"先達"があった方が良いとしめられています。知らないことを恥ずかしがらず、知ったかぶりせず、謙虚であることが大切と教えてくれ、先人の教えは、情報社会の今でも刺さります。
先日、実家に帰省し、母の希望でアウトレットに行きました。父と開店当初に一度来たことがあると案内してくれましたが、着いたところは、アウトレット手前の商業ビル。わたしが、もう一つ先の建物であることを伝えるととても驚いていました。当時の両親の様子を想像し笑ってしまったと同時に、このお話しを思い出しました。1300年先の未来にも通じる先人の言葉の重みを感じました。
今年、湘南あおぞらは創立25周年を迎えました。今年の湘南あおぞらのスローガンは、「Re:start!」です。設立に携わってくださった方々の思いを受け継ぎながら、次の時代をみすえて、湘南あおぞらも再スタートしています。
☘(写真)子どもの学校に行った際、空を見たら、ブルーインパルス(?)がスマイルマークを!突然でびっくりしながら、慌てて写真を撮りました。
距離と感覚(法人事務局・サービスセンターぱる 石川歩)
今年は非常に暑さが厳しく、外に出るのもためらわれるところですが、子どもたちが夏休みということもあり7月、8月とそれぞれ静岡県に行く機会がありました。1回目は伊豆、2回目は浜松だったのですが、浜松の方が明らかに遠いのに所要時間は短く、新幹線の便利さを改めて実感しました。
移動の距離もそうですが、人と人の距離も物理的な距離では測れなくなってきた気がします。電話やインターネットはもちろんですが、SNSやコロナ下でのオンライン会議の普及など、人の繋がりという面で、社会全体がもう一段階変化したように感じています。若者同士だとカフェで一緒に過ごしながらLINEで会話する、なんてこともあるそうです。
先日ある研修で、Z世代は進化した世代、と講師の方が話されていました。SNSなどでのコミュニケーションでは不要な、顔の表情での表現や相槌を打つ回数などが少ない方が増えているそうです。職場でのOJTの場面などで言葉かけへの反応が返ってこないため、聞いていないのでは?と誤解につながり、育成方法に悩む会社や法人が多いそうです。
なるほど、と納得しつつ、心からの共感が出来ない自分はもう古い側の人間なのかもしれません。