日記

花鳥風月?!(湘南あおぞら・アポロ 課長 髙橋羽苗)

アポロ
湘南あおぞら

 幼いころ祖父母と出かけると、祖母は草木を見ながら「あの山には、もう○○の花が咲いたねぇ」「あの木は何だろう、葉は△△に似てるけど」「□□がきれいだねぇ」などと話していた。祖父や父母、叔母が「○○の花の季節かぁ」「あんな色の□□があるんだね」などと相槌を打ち、最後に「...ね?」と声をかけられるので、「うん!きれいだね!」と私たちが答えその会話は終了。

 祖母は庭で大事に花を育てておりお花が好きな人だったと思う。

 時が経つと、草木の会話は両親や叔母にも広がるようになり、大人になると興味を持つものなのか?と考えていた。

 もう何年も前、友人との旅行中にあまり見たことのない花が咲いているのを見て、「...これなんだろう?」ふと見ると友人も花をじっと見ている。「これなんだろうね」と話し、大人たちがそんな話ばかりしていたこと、年を重ねて草木に興味を持つ人が多いという話が相まって笑い合った。

 先日親戚と集まる機会があった。

 叔母たちと話をしていると、「この鳴き声ってなんの鳥?」「これは■■、こう鳴くやつでしょ?」「これは●●、今のは▲▲だね」と鳥の話をしている。

 「え... 鳥??!」思わぬ話題に驚くも、花鳥風月なんとやら...が頭をよぎり一人で笑った。

 次の機会には何の話になるのか少し身構えながらも期待してしまう。

この記事を書いた人

高橋 羽苗

外に出かけると道を聞かれたり、傘に入れてもらったり、突然玉ねぎをもらったり…。唐突な出来事になぜか縁がある。めちゃくちゃ社交的に見えて実は人見知りなのです。