日記

『帰郷』(湘南だいち 課長 大澤 健二)

湘南だいち

 暑い日々が徐々に納まり秋めいてきましたね。

 私は季節の変わり目、風邪にかかってしまいました。皆さまお身体ご自愛ください。

 さて、私は季節の変わり目の度に帰郷をしています。

 なぜ季節の変わり目なのかというと、季節ごとの洋服が故郷に置いてあるためなのです。

 年に3回以上は故郷に戻り、衣類の入れ替えと庭の手入れ、他は近所のホームセンターなどへ出かけ過ごす事がルーティンとなっています。このルーティンは私の中でとても大切で、誰にも何にも影響を受けず、ノルマや期限といった切迫性もなく。私にとって、唯一いろいろな事を考える事をしない時間となっています。

 自分の中で感じわかっている事を文字にしてみると、私が仕事として関わる障がいのある人たち一人一人の時間の使い方は、いつも誰かに影響を与えられているのではと改めて気づく。いつも誰かに影響を受けて暮らすのは私には辛いな。なんてすら思ってしまいます。

 社会に属すことは大切な事ですが、誰にも影響を与えられない時間は、誰にでも大切なのではないのでしょうか。

 以前、法人の実践報告会で『強い紐帯』『弱い紐帯』という言葉が出ていました。

 帰郷し、ルーティンの中で時間を過ごす私には、立ち寄った先では店員さんがおり、必要以上の何かがあるわけでもなく、何かに追われているわけでもないのでとても過ごしやすく心地よさすら感じます。

 障がいのあるかたも当然ルーティンがあり、それが安定や安心につながっているのは当然なのかもしれません。それならば、誰かに影響を与えられたら?と思うと、きっと穏やかでは居られなくなるのでしょう。

 帰郷から、たくさんの事を学び、成長をしている(たぶん)私でした。

この記事を書いた人

大澤 健二

北の国からの黒板五郎にあこがれて20年。外見はクールに見えて、実は熱すぎる情熱の持ち主。障害福祉にとどまらず、児童養護施設や重心施設、そして八百屋さんまでと異色の経歴の持ち主。