日記
アポロの施設長・課長日記
万博(湘南あおぞら・アポロ 課長 髙橋羽苗)
2005年に、愛・地球博に行きました。当時、万博については「よくわからないけど、なんだか行ってみたい」という勢い。せっかくならと話題になっていたマンモスを見たり、日本のパビリオンにあった360℃の映像で没入感が味わえるドームを楽しみました。
印象に残っているのは、各国のパビリオン。カラフルな衣装の体験や、ヘナタトゥー、とにかくとんでもなく甘い四角いものを食べたり、そんなやりとりをいろんな人と一緒に楽しんだことでした。
さて、現在「大阪・関西万博」真っ盛り。愛・地球博に一緒に行った友人と、次の万博も絶対行こうね!と約束して20年。少し前からチケット情報などを集めて、開幕に合わせて参加してきました。
初日は雨と風と気温の低下、混雑もあって心がめげそうになりながらの散策でしたが、楽しみにしていた各国のパビリオンでは、実演に見とれていると、「トライ?」と聞いてもらえることも。「イエス」「ノー」「オッケー」の単語しか話さない私に簡単な単語でグラスサンドアートを教えてくれ作らせてくれたり、名前がわからない楽器を鳴らしてみたりと拙いコミュニケーションをとりながら楽しい時間を過ごしてきました。
次の万博...までは約束していないけれど、20年来の友人にも感謝。またこんな時間が持てたらいいなと思っています。
▲大屋根リングからの景色
『地域生活移行推進民間提案事業』( 湘南あおぞら・アポロ / 施設長 宗像 喜孝 )
2025年度がスタートしました。今年度の湘南あおぞらのスローガンは「湘南あおぞら一信!!~利用者・職員・地域の可能性を信じて」としました。国が提唱する地域移行の推進等、時代の変化に応じたサービスを提供するためには、職員同士が協力し合い、利用者、職員、地域の可能性を信じて、前向きに仕事に取り組めるような職場環境が大事だと考えています。スタッフ一同、ご利用者からのご意見はもちろんのこと、ご家族、関係者の方々とのコミュニケーションを大切にしながら、日々進化を遂げていけるよう精一杯努めてまいりたいと思います。
さて、3月29日(土)に行われた法人全体研修の中でも理事長よりお話がありましたが、今年度、当法人は、神奈川県から「地域生活移行推進民間提案事業」を受託することになりました。この事業は、障害者支援施設からの地域生活移行を推進するために、障がい保健福祉圏域を単位とした民間法人からの柔軟な発想による提案事業を募集し、採択した事業に対して補助を行うといった内容の事業です。具体的には、障害者が希望する地域で暮らせるようにするための提案を募集し、県の評価委員会の審査を経て採択された事業に対して、年間最大1,000万円の補助金が交付されます。補助期間は最長3年で、補助終了後も自主的な事業継続が求められます。
昨年の10月あたりから入所施設の管理者たちと共に受託に向け準備を進めてきました。3月の初旬には、県の評価委員会が開催され、その中で下記に添付している資料をもとに三嶌施設長と委員の方々を前にプレゼンテーションを行ってきました。正式に受託が決まった際には、ホッとすると共に提案した事業をしっかりと3年間遂行しなければならないという責任を痛感しました。
当法人は、湘南東部圏域において、現在2つの障害者支援施設を運営しており、半世紀以上にわたり湘南地域に根差し、主に障がいのある方々がその地域において、あたり前の生活が送るために必要な様々なサービスを提供してきました。今までの経験とノウハウを生かしながら、魅力的な事業を皆さんと一緒に進めていきたいと思います。事業の詳細については追って皆さんに報告する機会を設ける予定です。
(写真)評価委員会でのプレゼンテーション時に使用した資料
お城エキスポ(湘南あおぞら・アポロ 課長 髙橋羽苗)
チケットをいただきお城エキスポというイベントに行ってきました。
名前の通り、お城にまつわる展示や講演、ステージなどが一同に開催されるイベントです。
歴史的なものに興味はあるけれども詳しくはない私は、普段の観光でも「近くにお城があれば行ってみようかな」というほどで、わからないことがほとんど。イベントでも専門的(?)な言葉はわからないこともあり、いくつかの説明はいかにもわかったようなふりをして聞いてきました。
イベントの参加者は年齢層も幅広く、出展者と専門的な知識(?)で語り合っている方や、 家族で参加している方、歴史上の人物の衣装を楽しんでいる方など、会場はみんな思い思いに楽しめる雰囲気。
こういったイベントに行ってみると自分の趣味と言えるものが答えられない私としては、趣味や好きなことを楽しめる人たちを羨ましく感じます。あのパワーはやっぱりすごい。
そんなパワーに最初は圧倒されましたが、共通の興味を持ちながらも各々の楽しみ方で過ごしている空間はとても印象的でした。
イベントの一つに観光情報のエリアがあり、お城や武将、街の魅力などがPRされていて、私も気になるお城を発見。私も次の楽しみのきっかけをみつけたので、いつか行ってみようと思います。
▲かなり前に行った彦根城
『勝ち切る覚悟~ALL ROR THE WIN!』( 湘南あおぞら・アポロ / 施設長 宗像 喜孝 )
横浜DeNAベイスターズのファンの皆さん、日本シリーズ優勝おめでとうございます!!リーグ優勝は果たせませんでしたが、リーグ3位からの26年ぶりの日本シリーズ優勝はまさに圧巻でした。クライマックスシリーズから日本シリーズの最終戦までの間で、これほど個々の選手が成長し、チーム力が向上したチームを今まで見たことがありません。
父の影響で小学校の低学年から野球をはじめ、その頃から前身の大洋ホエールズ「友の会(ファンクラブ)」に加入するなど、足掛け40年ちかくベイスターズ一筋でチームを応援してきました。決して、毎年良い成績を残すわけでもなく、優勝争いに絡むことも多くないチームなので、今回の優勝は、感慨もひとしおです。
26年前は、横浜駅周辺で友人とテレビ中継を通じて試合を観戦し、優勝が決まった後は、そごう横浜店のからくり時計の前に大勢集まったファンと大騒ぎし、当時の監督であった権藤監督のマネをして代わる代わる胴上げをし合うなど、朝まで盛り上がりました。
今回は、好きな選手の名前の入ったタオルを身に纏いながら、家族と家で観戦し、優勝後は、シリーズ中に選手が活躍した場面の動画をSNS等で探し、美味しいお酒と共に優勝の余韻をたっぷりと味わいました。
さて、次回の優勝は果たして何年後になるでしょうか・・・。来年以降ももちろんベイスターズファンとしてチームを応援し続けたいと思いますが、出来れば今回のように26年かかる前に優勝してもらいたいと願っています。頑張れ、横浜DeNAベイスターズ!!
(写真)今年、観戦した時の写真。まさかその時には今年日本一になるとは思ってもみませんでした・・・。
道あんない(湘南あおぞら・アポロ 課長 高橋羽苗)
先日研修の中で「自分のユニークなところを教えてください」との質問がありました。
なかなか思い当たるものが浮かばず、施設長課長の紹介文にもある「話しかけられることが多い...気がする」ことを挙げました。
お店で商品を手に取ったら「これ、おいしいの?」と話しかけられたり、旅先で地元の方らしき方から、情報をいただいたり、少なくはなりましたが写真を撮ってほしいと頼まれたりすることも多い気がしています。
話しかけられやすい人の中で、「道聞かれ顔」というのがあるそうです。それがどういう顔かについては、立ち振る舞いや顔つきだけではないようでさまざまな意見があるようです。
さて、「道聞かれ顔」っぽい私は、方向感覚に苦手意識はないのですが、ルートを考えるのが苦手で説明も下手。道を聞かれると「あぁ、あそこか!」と思ってうんうんと頷いたりしてしまうので、相手は「さぁ教えてもらうぞ」と意気込みます。
ただ、この時わたしの中では「あっちのほう」という方向が浮かぶのですが、説明をするために頭の中でルートを組み立てていて...。もともと、感覚的に「あっちのほうにこれくらい歩くかなぁ」程度で進んでいることも多いので、ルートを伝えるというのはとても苦戦します。
あまり知らないところで場所を聞かれても「あぁ、あれね!」と思うと頷いてしまうので、勢いよく頷いて話し始めたくせに「あー、あまりわからなくて」と答えることになることも。
ここに言葉の壁が生じるとさらに難易度があがり、スマホの地図画面を照らし合わせて身振り手振りで伝え...お互いに釈然としていないようなままの「thank you」に、ひとまずにこっと返して立ち去る。...それなら答えなければいいのですが頷いてしまっているので、「あまり詳しくわからないのだ」ということを伝えられないのです。
友人が、以前観光地で道を聞かれ、言葉の壁を身振り手振りで乗り切ってなんとかバス停まで案内したがバスが違い、情報を伝えなおし、結局1時間以上一緒に行動をしたという話を聞いてえらく驚きました。そんなになる前に「わからない」と伝えればいいのに...!
「道聞かれ顔」が道を伝えるのは得意とは限らないことをさりげなく伝える方法があればいいのですが。
▲写真はいつかの観光地。この時は路面電車の駅を聞かれて困りました
『偶発的動機、偶発的接点』( 湘南あおぞら・アポロ / 施設長 宗像 喜孝 )
令和6年の1月に行われた「かながわ地域生活移行推進人材養成研修 フォローアップ研修」を受講した際に、「偶発的動機、偶発的接点」という言葉を講師の方から学び、それ以降、入所者の生活を考える上でのひとつのキーワードとしてよく使っている。
例えば、「コンビニで買い物をしていたら、たまたま隣に居合わせた人が美味しそうなデザートを買っていたので、自分もつい購入・・・」、「たまたま通りがかった美味しそうな焼き鳥屋を見て、今日は仕事を頑張ったから帰りにちょっと一杯・・・」など、地域で暮らす人々の日常の中には、いつも通り見通しがあり、計画的に起こる出来事と、それと対照的に、偶発的な出会いや出来事が混在している。
「そういった出会いを当たり前に経験することが出来、その人の偶発的動機を実現していくことができる環境こそ、地域でその人らしい生活を送るということではないか」と講師の方より話があった。また、「入所施設の入所者の生活を支援していく上で、そういった偶発的な社会との接点をどう支援していますか?」、「日々の入所者の偶発的な動機をどう実現していますか?」と重ねて問われ、今の湘南あおぞらの支援の現状を振り返った。
さいごに、講師の方より、「毎日同じ生活のルーティーンの中で、入所者の方が「落ち着いて過ごすこと」を目標に生きていくことを何年も続けるという現状があるとしたら、それは見直すべきではないか」と問われ、「その通りだ」と思う反面、「どうしたら良いのか」と考えさせられることも多くあった。
年齢や性別、趣味趣向、生活スタイル、職業、等々。障がい当事者の方々が、地域の中で、色々な人たちと偶発的に出会える機会があり、そこから刺激を受けた偶発的な動機を実現できる環境を想像し、現状の入所施設の入所者の暮らしの中で、少しでもそのポイントを支援できるように、職員全体で考える機会を設けていこうと思う。
法人理念の①には、「地域で暮らす障害のある人・高齢者及びその家族があたり前の生活を送るために必要な支援を提供します。」とある。「地域で暮らす人のあたり前の生活」を具体化したひとつの目指すべき支援の方向性として、今後もこのキーワードを大切に考えていきたい。
(写真)ふと「美味しい蕎麦が食べたい・・・」と思い、思いつきで週末日帰り旅行をする。