日記

よし介工芸館の施設長・課長日記

「違い」・「間違い」(よし介工芸館・アートスペースわかくさ 課長 石田友基)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ

先日事業所内にて、コミュニケーションに関してグループワークを行いました。業務をする中で、意見が平行線を辿ったり、対立してしまうことは往々にして発生することだと思います。そこで、【意見が平行線(対立)となった時の、折り合いのつけ方や普段から気を付ける職員間のコミュニケーションについて考えよう】というお題でグループワークを行いました。

他者と意見が合わないとき、多くの場合は、「違い」であって「間違い」ではないということを聞いたことがあります。そのように考えると、話す側が伝わるように話す工夫は必要だが、それ以上に、聞く側の聞き方にポイントがあると感じました。そのためには、相手の言葉の表面にあるものだけでなく、言葉の背景に目を向けて、その考えや感情がどういった経緯から生まれたものなのか、それらに耳を傾け、分析し、整理をしていく。そうすることで、自分との「違い」が明確になり、次の話の展開につながり、建設的な話し合い、折り合いにつながって来るのだと思います。これが、感情に捉われてしまうと本質(目的)が見えなくなり、「間違い」に発展し、うまく意見交換することができなくなる要因だと感じます。簡単な話ではないが、やはりコミュニケーションは日頃から話しを聞く姿勢や態度、心のゆとりを整え、聞く姿勢を持つことが大切であることを改めて感じることができたワークでした。

写真は24時間エアコン完備で誰よりも涼しい部屋にいるくせに、暑さのせいか溶けている家のウサギです。

50年(相談支援プラザ・よし介工芸館・アートスペースわかくさ 施設長 小野田智司)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ
相談支援プラザ

先日、両親の金婚式のお祝いを

家族が集まり行いました。

50年......

80代の父と70代の母

結婚当初は

30代の父と20代の母

50年.

月で云えば「600か月」

日で云えば「18,262日」

そんな長い年月の中で

きっと"喜怒哀楽"様々なことがあったのだと思います。

子どもを育てるながら

単身赴任があったり

大きな病気や怪我をしたり

祖父母の介護に向き合い

今では孫の世話もしてくれています。

父と母、それぞれにとっての

"主人公"となるエピソードがいくつもありました。

そのエピソードを皆できいて

大笑いしたり、ちょっとセンチメンタルになったり...

とてもあたたかいすてきなお祝いの場となりました。

―――――――――――――――――――――――

そして......

藤沢育成会も50年に向かって歩んでいます。

法人の前身である

地域作業所「星の村共同作業所」を開設されたのは、1978年。

今年で47年が経ちました。

もう少しですね。

藤沢育成会の歩みはコチラをご確認ください。

今では「当たり前」と思える日常も、

制度の変遷の中で本当に様変わりしました。

特に印象的なのは、

障害のある方が

"福祉の対象"から"権利の主体"へと

変化したことです。

昭和の終わり頃でも「保護されるべき存在」として見られており、

福祉は"受けるもの"という印象が強かったと思います。

令和の今、障害のある方は"一人の市民"として

「権利を主張する主体」として位置づけられ、

差別の禁止、合理的配慮の義務化、意思決定支援の推進など

法整備も進んでいます。

次の50年。

60か月、18,262日のその先に......

私たちの今の「当たり前」と思える日常も

どのように変化していくのでしょうか。

とても楽しみです。

■表紙の写真■

金婚式を行った父母の家

孫にあたる世代に飾り付けを

頑張ってもらいました。

「新年」(よし介工芸館・アートスペースわかくさ課長 石田 友基)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

よし介工芸館・アートスペースわかくさでは、年明けに利用者さんと書初めをすることが恒例となっており、今年も皆さん想いを書いていました。

ふと、「書初め」について気になり、調べてみました。

書初めの意味としては

・字が上手になるように願う

・一年の目標や決意を決める

・心を新たにする

・やる気を持って行動を始められる

などの意味があるそうです。(AIによる概要 引用)

何気なく抱負や願いを書いていましたが、こうやって意味を知ってから取り組むとまた違った心持ちで字を綴れるようなきがします。

個人的には今年は前厄であり、去年から徐々に健康に不調をきたすことが増えてきたので、「健康第一」な年にしていきたいと思います。

半径5m(相談支援プラザ・よし介工芸館・アートスペースわかくさ 施設長 小野田智司)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ
相談支援プラザ

2025年になりました。

本年もよろしくどうぞお願いいたします。

2024年度母校で開催された

公開講座に複数回参加しました。

卒業生だけでなく、一般の方も含めての講座です。

教授より、問題提起がなされたのちに

参加者がそれぞれ今の自分のことを話し、

参加者の皆で応じるように意見交換し

深く考える場となりました。

私は「半径5m」の話をしました。

いろいろな支援計画書や

いろいろな会議は大事だけれども

やはり大事なのは、その「人」の日常の様子です。

「半径5m」

触れられそうで触れられない距離。

少し広そうですが、その方の様子はよくわかる距離。

ちょっとした雑談、

ちょっとした行動、

その範囲のなかの職員さんや環境、

その「ちょっとした」ことが

半径5mをみることで見えてきます。

ほかの参加者からは

能登半島地震および豪雨災害への対応について

ただボランティアとして泥をかき出したり

物を運んだりするのではなく、

住まう人の想いに寄り添いつつ

何気ないお話をすることのほうが求められている

けれど、ずっとはいられない...

など苦悩していることを共有がありました。

ほかにも

津久井やまゆり事件の話、

成長に心配する子育ての話、

とある施設での話、

様々な話の共有がありましたが

多くの共有点は

やはりその人の想いを基本に考えるということでした。

「半径5m」

皆様もちょっと意識してみてください。

■表紙の写真■

実践報告会

テーマ「利用者本人が活躍できる居場所作り」

~社会モデルを意識した支援の実践~

今年も盛りだくさんの内容で

写真や映像資料を示しながらの報告もあり

書面では気づけないことを

たくさん学ぶことができました。

日常から地域の方々との

継続的なつながりが

いかに大事か。

基本的な挨拶を継続します(^^

見た目から得られるもの(よし介工芸館・アートスペースわかくさ課長 石田友基)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ

先日、法人の選択専門研修にて、外部講師を招いてチーム形成に関する研修を行いました。

チームを構成する要素は色々ありますが、その中の一つにあるコミュニケーションは大きなポイントになると感じました。

人の第一印象は3秒~5秒で決まるとよく聞きます。先日の研修の中でも、チームで連携する上で、メラビアンの法則についての話がありました。この法則では、「言語(話の内容自体)から得られる情報が7%」「聴覚(声のトーンや大きさ)から得られる情報が38%」「視覚(姿勢や見た目)から得られる情報が55%」と言われています。

どれだけ言葉を重ねても、目や耳から入る情報で、93%が印象付けられるというものです。この法則のポイントは、言葉と態度にズレが生じたとき、人は態度の方を見て判断をする傾向にあるということです。

ここに対して何かエピソードがあるわけではないが、この話を知った時、会話をしているときだけの姿勢や態度に限らず、常日頃から見られている意識を持ち、見せることも一つのコミュニケーションになると感じました。...さて、何を伝えよう。

写真は現在アートスペースわかくさで鋭意開発中のペット向け商品の試作です。

夏らしく麦わら帽子を作ってもらいました。

心に残る手紙(相談支援プラザ・よし介工芸館・アートスペースわかくさ 所長 小野田智司)

よし介工芸館
アートスペースわかくさ
相談支援プラザ

先日とあるポッドキャストを聞いていると

思い出に残る手紙をテーマにした番組がありました。

その時に真っ先に思い出したのが

私、小野田の名前を知らないにも関わらず

サービスセンターぱるに届けてくださった手紙のことです。

当時、私はサービスセンターぱるで

現在の放課後等デイサービスを担当していました。

ご家族で市外へ転居されるとのことで...

「いつも元気に学校にお迎えに来ている

サンバイザーを付けたお兄さんに元気をもらっています。」

といった内容のお手紙でした。

私の名前もわからないのに

送ってくださったことには

ただただうれしい気持ちになりました。

そして

今もふとした時に思い出し

多少美化されているかなと思いますが

それも含め私の力の源になっているものです。

きっと皆さんにも思い出に残っている

お手紙やメールがあるかと思います。

そして皆さんが送った手紙やメールを

今も大事にしている人がいるはずです。

今日はちょっとだけ時間をつくり

思い出してみてはいかがでしょうか。

きっと今日の日が素敵な日になりますよ。

■表紙の写真■

近所の田んぼのお米です

新米のおいしい季節になりました。