日記

【MOTTAINAI‐ARTシリーズ】きりしね編①あじさい

アートスペースわかくさ

こんにちは。あっという間に夏本番!ですね。

アートスペースわかくさでは、毎週金曜日にさまざまな創作活動を行っています。ここ数年、ワンガリマータイさんが提唱したことで世界共通語になった【MOTTAINAI(もったいない)】という視点も大切にし、端材を利用した創作活動も行ってきています。

そこには私たちが日頃使用している材料は、その多くがご寄付や大事な予算で購入しているものであり、この創作活動は、ご利用者の創作の幅を広げるとともに、大切な材料を無駄なく使いきる社会的に有益な活動もみんなでしていきたいという願いがこめれらています。もったいないという言葉や感覚は、もともと日本人には馴染み深いものですよね。

MOTTAINAIARTシリーズ】は、このスタッフ日記を通じて、さまざまなMOTTAINAIから生まれた創作物を紹介しています。

今回は、きりしねと手織布のはぎれを使って素敵なあじさいが完成したのでご紹介します。

ところで『きりしね』、って一体なに?

機織りの日中活動で皆さんが織った手織布は、マフラーだけでなくポーチやバッグ、ブックカバーなどに加工されていきます。機織りの活動をする上で、織りあがった布の経糸(たていと)には、その両端に織れない部分が必ず生まれます。この最終的に切り落とされてしまう運命にある経糸の部分を『きりしね(切糸経)』と呼びますが、短いといえども大切な糸。わかくさでは、全てのきりしねを色分けして大切に保管します。だって、そのまま捨ててしまうなんて...MOTTAINAI(もったいない)ですから。

それでは、作品の工程を見てみましょう。

きりしねをはさみで刻んでいきます。こまかくこまかく、丁寧に。

きりしねの創作活動は、6年前からですので、皆さん、慣れた手つきです。

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今回は、≪にじいろの作品展≫への出展用ということもあり、背景には虹を入れようと決めました。背景・葉っぱ・虹...と刻んだきりしねをボンドで貼りつけていきます。

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そして、メインとなる紫陽花の部分は、手織布のはぎれを使うことにしました。

土台に折り紙を貼り、そこに細かく切ったはぎれを貼りつけます。

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たくさんのMOTTAINAIが詰まった私たちの作品が、またひとつ増えました。

よく見ると、カエル君とかたつむり君もいます。

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少しだけ憂鬱な気分になる梅雨どきも、わかくさではこんな風に作品を作りながら楽しく過ごしていました。きりしねの作品は、柔らかくあたたかな雰囲気になるのが特徴です。

きりしねの作品もギャラリーにたくさん展示されているアートスペースわかくさへ是非、足をお運びください。お待ちしています。

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