日記

サービスセンターぱるの施設長・課長日記

波多江式インディアン的福祉論!? ⑭(サービスセンターぱる副所長/波多江 努)

サービスセンターぱる

今回も相変わらずの日記で恐縮です。

北アメリカ南東部に居住するアチェロキー族の「危機は人を変えます。 普通の人をより賢くしたり、より責任感の強い者に変えます。」という言葉のご紹介です。

今年の危機は、新型コロナウィルス感染症を挙げる方も多いと思います。

この危機的状況で私たちは何が変わったのでしょうか。賢くなった部分がどこにあるのか、より責任感の強い者に変わることができたのか、を考えてみることにしました。

コロナ禍において、私たちが大きく変わり、賢くなった部分は、衛生管理意識だと思います。様々な衛生管理のうち、手洗い、うがい、換気の重要性を身をもって理解しました。

そして福祉従事者として媒介者となる可能性。私たちの行動によって、感染拡大の可能性がある。という自覚と責任感。その可能性を下げていくことが、リスクマネジメントの観点につながっていくのだと思います。

また、コロナ禍以外にも皆さんにとって(大小あるとは思いますが)危機に直面する場合があると思います。

 その時に「自分を変えることができる。 これまで以上に賢くなれる、より責任感の強い者に変わることができる機会」と前向きな姿勢を持てるように心がけたいものですね。

2020年も残り数日で幕を閉じ、新たな年を迎えます。

この場をお借りし、お世話になった皆さまに感謝申し上げます。

良いお年をお迎えください。

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先日、久しぶりに折り紙をしてみました。「フォースと共にあらんことを」

良い意味で"遠慮しない"(サービスセンターぱる 所長/法人本部 事務局長 石川 歩)

サービスセンターぱる
法人事務局

12月も中旬となり、朝晩、そして日中も寒さが厳しくなってきました。

湿度の下がる季節でもあり、感染対策のマスクをするのが辛い方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

さて、124日のスタッフ日記にもあるとおり、(株)三幸運送様に法人から感謝状を贈らせていただきました。詳細はスタッフ日記をご覧いただけたらと思いますが、グループホームの利用者さんの、その方に合わせた就労の場を提供していただいております。

http://www.f-ikusei.or.jp/staff/2020/12/post-102.html

日常の支援の中では、障がい特性や肯定的な言葉がけなど考え過ぎてしまい、当たり前のことを当たり前に伝えることが出来ていないことがあります。

そんな中で、会社の方から"福祉"とは異なる立場で、「世の中を甘く見ないほうがいい」といった厳しくも思いやりのある言葉を掛けていただけたことが、ご本人の社会経験に繋がったのではと感じています。

街の中でルールを守らない人がいても、それを注意する人が少なくなったと言われて久しいですが、良い意味で"遠慮しない"ことも大切だと、改めて感じたエピソードでした。

 彩〜いろどり〜 (サービスセンターぱる 課長/只熊 裕子)

サービスセンターぱる

来週行われる、インクルウイークの取り組みの中で、事業所紹介をする場面があります。

サービスセンターぱるのヘルパー部署では、主に電車、バスを利用しての外出の支援をしています。

取り組みの際、ある職員が考えてくれた「生活に彩"いろどり"をつける」という言葉がとても印象に残りました。

自分自身の生活の中での彩"いろどり"とはなんなのか、私の生活の中に彩はあるのか、考えさせられた言葉でした。

数か月前、ご近所さんより、しその苗を頂き、花壇に植えています。頂いた時は葉っぱが3枚ほどの小さなものでしたが、次第に大きく育ってきました。

週末になると、食べられるしそが数枚できており、どんな食べ方をしようかと、「しそレシピ」の検索をする週末が続いています。

私は料理が得意ではないため、パスタ等にすることが多いのですが。

今は、食べ方についてはほぼありきたりになってきていても、週末にむけて、しそが出来ていることが些細な楽しみとなっています。

そこで、もっとこの楽しみを増やしたいために、別の苗を探しに行きました。

色んな苗がある中、結局、すぐに食べられるレタスや、娘が楽しめるイチゴの苗を購入しました。

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生活を充実させる為に、自分がやりたいこと、家族が楽しみにしていることを取り入れていくこと。

この出来事も些細なことですが、私にとっては生活に彩を与えてくれる一部だと感じています。

生活に取り入れたいことは、他にも色々とありますが、いつか熱帯魚を飼いたい、と小さな夢を持ち続けています。

生活に彩をつけることは、外出だけでなく、何かを行ったり等、人それぞれ違ってくると思います。私たちも皆様の生活に少しでも多くの彩"いろどり"をつける支援を一緒に過ごしながら、多方面から行っていきたいと思っています。

懐かしい音色(サービスセンターぱる 支援課長 鈴木 保志)

サービスセンターぱる

週末、近隣を歩いていると、とあるマンションからソプラノリコーダーの音色が聴こえてきた。音色が何ともほのぼのとした気分にさせてくれる。小学生だろう、必然的にランドセルが頭に浮かぶ。ふと、自分の子どもが吹いている姿を見たことがあったかな、音楽の授業で習っているはずだが、と思う。

私が小学生の頃は、リコーダーがランドセルの端から突き出ている小学生が登下校しており、中には吹きながら歩いている子もいた。我が子に尋ねると、学校に置いたままにしている、皆そのようにしていると話す。なるほど、私の育った田舎でも、リコーダーをランドセルに突き立てて歩いている小学生はさすがにいないだろうなと思う。

            

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 年に1度は必ず帰省をしているが、いつからだろうか、夏休みなのに外で遊んでいる子どもの姿を見なくなった。自分が子どもの頃は、朝から夕方まで屋外では小学生の声が響き渡り、川沿いには自転車が並び賑わっていた。ゲームやSNSの普及による時代の変化は、地方も都会も変わりはない。今年の冬、帰省した際にはバス停に数人が並び、皆が手元のスマホを触っている光景を目にし「どこも同じだ。」と思いつつなぜか違和感を覚えた。

今の情勢を知り、時代に柔軟に対応していくことが求められる世の中ではあるが、それが義務ではなく、好奇心が原動力となる感性が自分には不足していることを知っている。バス停での違和感は、自分の乏しい感性によるものなのか、あるいは記憶に残る過去の風景によるものなのだろう。

6年生の娘にリコーダーを吹いてもらった。とても上手とは言えないが、素朴な音色がとても心地よく感じた。

波多江式インディアン的福祉論!? ⑬(サービスセンターぱる 副所長 波多江 努)

サービスセンターぱる

どの部族かは不明なのですが、インディアンには十戒というものが存在するそうです。未来を担う子どもたちに示し、正しく生きていくための教えを長きにわたり受け継いでいるようです。いわば行動規範とでも言うのでしょう。

その十戒をご紹介すると

  • 大地とその上に住むものすべてに敬意をもって扱いなさい
  • 偉大なる精霊(精神)を保持しつづけなさい
  • あなたの仲間に大いなる敬意を示しなさい
  • すべての人々(人類)のために手を携えて働きなさい
  • 必要とされたなら場所を問わず援助と親切を与えなさい
  • 自分が正しいとわかっていることを実行しなさい
  • 心と身体をいい状態に保つために気をつけなさい
  • あなたの努力の一部を善行に捧げなさい
  • いつも真実をみつめ、正直でいなさい
  • 自分の行動について全責任を負いなさい

人として生きていくためにとても重要な考え方ですが、文化の異なる国の中では考え方の加工が必要な文言もありそうですが、こうありたいと思っています。

さて、我が法人にも行動規範である藤沢育成会行動指針「支援のこころ」というものが

存在します。こちらも一部ご紹介すると

  • 利用者主体のこころ ~本人の力を信じて、一人の人として~
  • 自己決定のこころ ~職員の価値観、一方的な見方ではなく~
  • コミュニケーションのこころ ~情報交換、話しあい、一緒に考えたい~
  • プロフェッショナルのこころ ~利用者はサービスのユーザー、心地よいサービスをめざして~
  • 自己研鑽のこころ ~振り返り、向き合う、予測と意識~
  • ゆとりのこころ ~冷静に、丁寧に~

   私たちが支援者として生きていくために必要な考え方であり、これも行動規範となって

いるものです。

いずれも考え方を示したものなのですが、どのように理解するかは個人で考察、集団で意見交換などをしながら、深めていくものなのだと思います。

 そして、社会や時代に併せて更新を繰り返しながら、大切にすべきものに磨きをかけていくべきなのでしょう。

インディアンになる&支援者としてあり続けるためには、私には16戒あるのかな!?

いずれにしても、もっと修業が必要ですね...。

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30年以上付き合っている大親友の誕生日に初めてプレゼントをしました(照)

新しい採用活動のかたち(サービスセンターぱる 施設長・法人事務局 事務局長/石川歩)

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法人事務局

今年のお盆休みは、コロナウイルス感染防止対策のため、また熱中症対策のために、いつもとは違う過ごしになりました。日常の買い物以外は外出できず、まるで寝正月のような過ごしになってしまいました。

さて、私は法人の常勤職員採用を担当しています。採用活動にも新型コロナウイルスの影響が色濃く、昨年までとは異なる工夫を行っています。

一つ目は、採用説明会への工夫です。例年、入所施設の湘南あおぞらに来ていただき、職員による事業説明や座談会、施設案内を行っていますが、今年は入所施設への法人外の方の入館をお断りしているため、普段は利用者の方が来所されることがない、地域支援事業の事務所で説明会を行っています。見学も、直接施設をご覧いただけないため、あらかじめVTRに撮影し、映像で施設内を紹介しています。また、説明と見学をセットでVTRにしたウェブ説明会も実施しており、ご好評いただいております。

二つ目は、採用面接への工夫です。3密を防ぐため、今年度は原則1名ずつの面接としています。さらにウェブ面接のシステムを取り入れ、来所されなくても面接が可能となっております。

三つ目として、感染対策とは直接関係がありませんが、このような社会情勢下でもインターンシップ(学生による社会、職場体験)に参加される学生を対象として、個別支援計画作成やフィードバックなど、より多彩なプログラムを提供しています。多くの学生に藤沢育成会、そして社会福祉の仕事の魅力を知っていただけたらと考えております。

すでに半年が経過した新型コロナウイルスとの闘い、そして共存。様々な観点から、提供するサービスの水準を保ちつつリスクを最小限とする努力を続けていきます。

写真)外出できない中、アサガオが夏を届けてくれました。