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施設長・課長日記
「感謝」(よし介工芸館/アートスペースわかくさ 妹尾貢)
年末も押し迫って、最近は今年一年を振り返ることが多くなりました。4月から現在の事業所に異動になって、その前の3年間働いた事業所を離れたことで、あらためて、利用者さんや職員の仲間に、とてもお世話になったことを振り返りました。
4月以降、新しい場所で新しい仲間に囲まれて、あっといまに9か月が経過しようとしていますが、その間にもたくさんの人たちに支えられて、活動できていることに、感謝の気持ちが湧いてきます。よし介工芸館やアートスペースわかくさには、継続的に活動してくださっているボランティアの方がいます。そうやって、よし介・わかくさを応援してくださる人達に感謝に気持ちをあらわすとともに、応援団の輪をもっと大きくしたい、多くの力を集結したい、と思っています。
人間は社会性動物で、ひとりで生きていくことはできません。人が集まって協力することで、決して一人ではなしえないような大仕事をやってのけるのです。
現在、アートスペースエクルのウッドデッキが古くなってしまったのを、ボランティアの方が、リニューアルしてくださっています。身体を使うのが好きな利用者さんの、仕事にもなっています。利用者さんにも、職員にも、そして地域の人にも、充実感をもたらせるような、そんな場所、そんな仕事ができたら素敵だなと思っています。
今年一年、ありがとうございました。
写真:エクルのウッドデッキにサンドペーパーをかける、ボランティアの平さんと利用者の茶谷さん
「夜景を見ながら」(法人本部事務局 石塚和美)
この秋、日本列島を襲った台風。藤沢でも停電や建物などの被害がありました。日本の多くの地域で浸水や建物被害があり、台風の怖さを肌で感じました。災害にあわれた皆さまにこの場を借りてお見舞い申し上げます。
今年度は1月に法人合同避難訓練を行う予定にしておりましたので、今回の台風ではそのことも念頭において台風時の利用者や建物、職員の状況などを報告しあい、報告の内容や連絡方法など改めて精査していかないといけないと感じました。
11月に長野旅行を企画しており、台風被害によって電車の復旧が10月後半になるとのこと、心配をしながら災害のあった場所に旅行に行ってもよいものか迷いましたが、電車も復旧し、「是非紅葉を見に来てください」とお声をかけていただき一泊で旅行へ行きました。蓼科にある大滝、乙女滝、御射鹿池など紅葉がとてもきれいでした。一部ハイキングコースなど倒木で立ち入り禁止になっているところもありましたが、観光客のみなさんも紅葉を楽しんでいました。藤沢も観光地ですので同じような災害があったとき、どのように対応していくのだろうと帰りの電車の中で考えました。
今月に入り、江ノ島のサムエル・コッキング苑へ行ってきました。カップルや家族連れが灯台や公園のイルミネーションを楽しんでいました。
この公園に来るたび、311の時、江ノ島に来ていた人はこの公園に避難したと聞いたことを思い出します。
海の夜景を見ながら、災害を忘れることなく自分にできることから備えていきたいと思いました。
「アウフヘーベンの実り」(湘南だいち・相談支援プラザ 伏見 康一)
「ある主張(テーゼ)とそれに矛盾する主張(アンチテーゼ)を合わせて、どちらの主張も切り捨てずに、より高いレベルの結論へと導くこと(ジンテーゼ)。」これは弁証法理論の考え方である。この考え方は「全てのものは己のうちに矛盾を含んでおり、それによって己と対立するものを生み出す」ことを前提としている。
さて私見ながら今の福祉に置き換えてみる。なおテーゼとアンチテーゼに優劣、良悪はなく、あくまで同値同等である。
「施設」(テ):「地域」(ア)、「訓練」(テ):「支援」(ア)、「集団」(テ):「個人」(ア)
「弱み」(テ):「強み」(ア)、「多数」(テ):「少数」(ア)
などなど他多数。社会福祉は未だ「テーゼとアンチテーゼの関係性が己のうちに内包される自己矛盾の範疇を超えてないもの」が堆積している状態なのではないか、と推察する。
では、どのように考えるか。
「施設」:「地域」の考え方を例題にしてみる。
テーゼ:施設は大きな建物で居住が確保されている。
アンチテーゼ:地域の暮らし方は自由、プライバシーも守られる。
アウフヘーベン*:テーゼとアンチテーゼを「より高いレベル」へと止揚する。
ジンテーゼ:管理されず自由でプライバシーが守られる施設(建物)、「支援者のいない施設」などいかがだろうか。つまりそこは支援者も利用者もなく皆が生活者という場。
今こそ「自由奔放なイマジネーション(=アウフヘーベン)」が福祉には必要なのかもしれない。まずは自らが考えることこそ重要なのだと思索する。制度がネックなら制度ごと止揚してしまえばいい。長い歴史の中で培われた功績がいよいよ実ってきている。
*「アウフヘーベン」
ドイツ語。「止揚」「揚棄」と訳される。「止めて揚げる」「棄てて揚げる」の意。対立しあう二物の関係を一つ上の次元に引き揚げる、の意。
*写真
「秋富士」河口湖畔より撮影
プレーヤーとマネージャー(湘南セシリア 佐藤貢)
「実ほど頭を垂れる稲穂かな」(湘南あおぞら 倉重達也)
今年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんの座右の銘が「実(みのる)ほど頭(こうべ)を垂れる稲穂(いなほ)かな」だという報道がありました。私は米どころ新潟で育ったせいか、この言葉は子どもの時から何回となく聞かされてきた気がします。
稲は実ほど穂が垂れることから、人も立派になればなるほど謙虚にならなければいけないというような意味ですが、なかなか言葉どおりにはいかないようです。政治家やスポーツ選手などの有名人のスキャンダルなどは、この諺がどんなにか難しいということの一例かも知れません。
地域の中で (湘南ゆうき村 高橋羽苗)
湘南ゆうき村の一大イベント「収穫祭」を開催しました。
ご協力いただいた皆様ありがとうございました。
さて、前回の課長日記で「サツマイモ掘り」の企画を検討していましたが、結果的にはサツマイモは不作で断念し「大根の収穫体験」を行いました。天候不良や長らく使っていなかった畑ということでサイズや形もばらつきがあり、一部は割れてしまったり、穴が空いているものもありましたが、ご了承いただいたうえで、30名近くのお客様に体験していただきました。