日記

施設長・課長日記

「知識を得て 心を開き 自転車に乗れ!」 ( 湘南ゆうき村・湘南だいち / 施設長 妹尾 貢 )

湘南だいち
湘南ゆうき村

よし介工芸館・アートスペースわかくさから、湘南ゆうき村・湘南だいちに異動になりました。今年はコロナの影響で家族懇談会なども開催できなかったため、3月までお世話になった皆様には、直接ご挨拶することができない方も多く、この場を借りて、感謝申し上げます。

湘南だいちでの勤務は初めてですが、湘南ゆうき村は2回目です。自分が育成会職員2年目の年に1年間、デイサービスの職員として勤務しました。以前所属した事業所にもう一回戻ってくるのは、実は初めてです。簡単にまとめると、

あおぞら→ゆうき村(ぱる兼務)→ぱる→セシリア→よし介・わかくさ→だいち・ゆうき村

です。24年間勤務している割には、異動が少ないほうかもしれません。

この一つ前の日記で、石田課長が好きな言葉について書いていたので、私も考えてみました。それが、今回のタイトルになっている

「知識を得て 心を開き 自転車に乗れ!」

です。

ニューエストモデルというバンドの曲名なのですが、単純に曲が好きなのと、

生きていくうえで、大切な要素のつまった言葉だと感じ、時々かみしめています。

よく似た言葉に

「書を捨てよ、町へ出よう」寺山修司(歌人・劇作家)

とか、

「書を持って街へ出よう」佐藤郁哉(社会学者)

がありますが、

どちらも、本ばかり読んでいても、頭でっかちになってしまうので、自分の足で行動して、世界について感じ、理解しよう、という意味だと感じていました。

 作詞作曲者 中川敬は、それにくわえて「心を開き」と言っています。

「心を開く」とはどういうことか?

きっとそれは、さまざま人や出来事に出会い、さまざまな生活や価値観に触れ、共感したり反発したりしながら、自分の限られた経験から来る価値基準・ものの見方を更新し、限界を超えていくことだと考えています。

 いままで、たくさんの人に出会ってきました。新しい職場で、また新しい人たちに出会います。以前お世話になった方々とも、新しい関係性で再び出会います。

自分の心がどう開かれていくのか?

その心で、自転車に乗って(行動して)行く先にどんな世界があるのか?

とても楽しみです。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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「やってみせ」 ( 湘南あおぞら・アポロ・法人本部事務局 / 課長 石田 友基 )

アポロ

今年度より、湘南あおぞら、アポロ、法人事務局の課長として配属されました。

今までみらい社(就労移行・就労継続B型)、よし介工芸館(生活介護)、サービスセンターぱる黒崎ホーム(共同生活援助)と3つの事業を経験してきましたが、異動するたびに、新たな出会いと発見があり、学びを得られる良い機会になっています。

さて、ここ数年ずっと頭の片隅にある言葉があります。

「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」

海軍軍人の山本 五十六(やまもと いそろく)という方の言葉で、連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃を実行した人物です。

・見本を見せて

・そのことの意味や理由(根拠)、重要性を伝え

・実際にやってもらい

・行ったことに対するフィードバックをする

人材育成において、基本中の基本であろうこの言葉。分解して考えてみると、とても当たり前で簡単に思える。しかし、実際に意識しながらやってみるが、これがなかなか難しい。

上記の言葉には続きがあり

「話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず」

「やっている姿を感謝で見守って 信頼せねば 人は実らず」

元師海軍大将まで昇りつめた山本五十六だからこそ、自らが経験し、出てきた言葉だと思う。

まだまだ、自分には「経験」と「何か」が足らないのだと感じる。

今年度より、異動し、新しい場所と役職に就きました。心機一転、これからもっと成長できるよう研鑽を積んでいきたいと思います。

※写真は家で飼っているウサギ(ネザーランドドワーフ)の琥珀君です。

「みらいをみつめて」 (湘南あおぞら・アポロ / 施設長 石塚和美)

アポロ
湘南あおぞら

4月より、湘南あおぞら、アポロに異動となりました。

春は業務の引継ぎ等で慌ただしく過ぎていきますが、いろいろな草花の開花は心を癒してくれる楽しみのひとつです。今年は花冷えで桜の花を長い期間楽しむことができました。

2022年度の藤沢育成会の目標は、

 (1)再整備に向けた財政再構築をめざします。

 (2)アフターコロナを視野に入れた新型コロナウイルス対策を徹底します。

 (3)日常を"社会的スケール"で見つめ直します。

 湘南あおぞら、アポロの事業計画もこれに添ったものとなっています。

「建物の再整備」では、湘南あおぞらは開所から24年が経ちましたので、改修する箇所も計画的におこなっていきます。「アフターコロナ」では、昨年度、法人内の事業所で感染があり、湘南あおぞら、アポロも感染がありました。通所事業所は休業、入所事業所の湘南あおぞらは、法人内の職員が事業所を超えて協働し支援をおこないました。神奈川県や藤沢保健所からご指導をいただきながら感染対策を実施しました。この経験を活かし、今年度も感染対策をおこないながら、地域とのつながりを持てるような活動を進めていきたいと考えています。「社会的スケール」では、今の社会情勢や基準を理解しながら日常の暮らしや活動を見つめ直したいと思います。

 春は出会いと別れの季節です。異動をするたびに、もっとやりたかったことが頭に浮かびます。そんなとき、好きな曲の歌詞を口ずさんで、みらいを見つめることにしています。

♪ 古い夢は置いて行くがいい

ふたたび始まるドラマのために ♪

これからかかわるすべての皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

専門職として、地域住民として (相談支援プラザ / 所長 小野田智司)

相談支援プラザ

2022年、今年は藤沢育成会に入職し

20年目の節目の年です。

これまで

湘南あおぞら

サービスセンターぱる

湘南ゆうき村・相談支援プラザ

湘南セシリア

と勤務してきて、この4月より

相談支援プラザの所長として勤務しております。

これまでの19年、主に障害福祉分野において

様々な場面で経験や体験、勉強をしてきました。

その時その時

目の前にいる障害のある方が

どのような支援があるともっと楽に、

安心して生活が送れるかということを、

一定の経験や資格をもつ

専門職チームで一生懸命考えて

検討し工夫してきました。

ご家族とのやり取りでは

考え方や想いなどを推察しながら

支援について伝えるよう努めてきました。

それでもご家族の想いに

寄り添うことが出来なかったことも

あったと思います。

先日の話ですが、

ご近所の顔見知りの高齢のご夫婦と

おしゃべりをしていると

困りごとがあることがわかりました。

そのことを相談にのってくれる

とある機関のことを紹介したところ

安心されることなどがありました。

その後ご夫婦からは

こんなことを相談することなんて

思ってもいなかったし

実はどうしていいかわからなかったよ

などの話をいただきました。

相談支援プラザでは相談支援の専門職として

様々な方々へ相談支援を行っています。

その相談支援の場面で、

地域住民の当たり前の考え方も理解し

その上で専門職チームとして

相談支援をしっかりと行っていきたいと

ご近所のみなさんとの

触れ合いの中で気づいたところです。

■表紙の写真: 湘南とらい外観

一生モノの宝物  ( 相談支援プラザ / 課長 一戸香織)

相談支援プラザ

何気ない日常は当たり前ではない...と感じる日々が続いています。

2022年春...

4月に入り、暖かな陽射しを浴びながら今年も変わらずに桜が咲いています。

この季節になると、

九州から引っ越して来られた方とお会いした時の話をふと思い出します。

その方は、

80年住み慣れた地を離れ、娘が近くに住むこの藤沢市に住む事を決めました。

「モノは持って行けないから最小限にね」と娘から言われ、言葉ではわかっていても、しばらくの間、ずっとモノが捨てられずにいました。

何度も何度も「持って来ても置く場所がないから、処分して来てね」と念を押されても、荷物整理は一向に中々進みませんでした。

とうとう、引っ越しの寸前に「こんなモノは捨てて」と終始娘に言われて、ようやくモノが減ったそうです。

 元々住んでいた九州のお家の敷地には、桜の木が数本あり、廊下の戸を全て開けて近所の方とお花見をした思い出話を聞きました。敷地の広い、大きな家で生活していたのです。

 引っ越し先のアパートの室内で、一つとても気になるモノがありました。

それは、玄関から部屋に通じる廊下のど真ん中に、ドンッと置いてある火鉢です。両手で抱える位の大きさのとても一人では持てそうにない位に重そうで、瑠璃色の鮮やかで綺麗な色でした。

ある日、私から「この火鉢は、玄関から出入りする時に、つまずいて転んだら大変なので、もう少し移動すると良いですね」と話しました。

その言葉から、いろいろ話して下さいました。

「娘からは、『絶対に(九州から)持って来たらダメ、必要ない』と言われたけど、

頼み込んで、持って来たモノなのよ」

「原爆の時に、全て焼けてしまった中から、一つだけ焼けずに残っていたのが、

この火鉢だったの」

「これだけは一生モノの宝物として、藤沢まで一緒に引っ越して連れて来たかったの」

私は、つまずいて転んだら骨折して、打ちところが悪いと大怪我に繋がると思い、火鉢を移動しましょうと話した...つまり火鉢は重たくて邪魔なモノと考えて、その方に伝えてしまったのです。ご本人の火鉢への思いを知っていたならば、もう少し違う言い方、伝え方をすれば良かったと思いました。

でもその方は即座に、「そうね、もう少し動かさないと転んだら困るからね」と言葉を返してくれました。

一生モノの宝物と言われた時に

みなさんはどんな宝物を思いますか?モノ、言葉、気持ち。

私にはあるだろうか、一生モノの宝物

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~天神公園~

地域の方々が参加して公園体操をしています。

『2023年度の新卒採用活動が本格化します』 (法人事務局・湘南だいち・湘南ジョイフル / 課長 宗像喜孝)

法人事務局
湘南だいち
湘南ジョイフル

2023年卒の学生を対象とした採用活動の広報解禁日である31日を過ぎ、藤沢育成会も他社に遅れることなく、採用活動を本格的にスタートさせました。実際には、採用につながる取り組みは、昨年の6月から開始したインターシップの申込みからすでに始まっており、足掛け半年以上になります。今から取り組みの成果がどのようになるのか楽しみでなりません。

今年度は昨年度用にコロナ禍の中、感染症予防対策の観点から、一般企業を中心に、他社はオンラインを活用した採用活動を行うところが目立ちました。藤沢育成会も昨年からオンラインのコンテンツを充実し、オンライン上で会社説明や障害特性に関する演習等を行ってきましたが、やはり学生のニーズは、福祉の仕事の特性もあり、実際の職場で、対面で実習をすることにあるのではないかと法人採用担当の担当者間で話し合いを行い、法人本部とリスクを協議しつつ、学生に2週間の健康観察と行動履歴の提出、その他厚労省のガイドラインを参考に実習の実施条件等を確認することを条件に、対面でのインターンシップを実施してきました。

結果として、多くの法人や企業が対面でのインターンシップを敬遠する中、当社比として昨年よりも倍以上の約70回以上の学生からのエントリーがあり、40日以上のインターンシップの実習を実施することが出来ました。採用活動の広報解禁日前に、学生といかに接点を持ち、法人に興味を持ってもらうかはとても大事なことです。このことが影響してか、すでに3月から始まった採用説明会では、インターンシップ実習を終えた学生が10名以上エントリーを行い、すでに説明会に来てくれた学生も数名います。

今や深刻な人材不足がどの業界でも叫ばれている時代であり、将来有望な学生が一人でも多く入社してもらうことが、法人の今後の発展に大きく影響を及ぼすことは間違いありません。例年、7月までに約全体の7割以上の学生が内定を受け、就職活動を終えると言われています。是非、これからの数か月、法人職員全員が法人の採用活動に注視してもらい、一体となって優秀な人材の確保に努めていければと考えていますので、ご協力よろしくお願いします。

(写真)中途採用者向けの説明会の一場面です。当社は、新卒者だけでなく、中途採用にも力を入れています!!