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施設長・課長日記
『凛』(よし介工芸館・アートスペースわかくさ 儀保治男)
この時期は、日の出が遅く、朝の空気がとても冷たい。しかし私は、そんな朝の空気感がとても好きです。
ある休日の朝、4時ごろから車に乗って、河口湖を目指しました。コロナの影響でなかなか外出ができないのですが、朝早くならあまり人との接触も少なく、大自然を満喫できると思いながら出かけました。
富士山が良く見える絶景スポットに到着し、日の出を待ちました。徐々に東の空が明るくなり、太陽の光がゆっくりと富士山を照らしていきます。手前には、コキアが赤く色づき、富士山とのコラボは、とても素敵でした。
沖縄出身の私にとって、このような絶景を見ることができたのは、ものすごく感動し、改めて凛とさせられるパワーを感じました。
2020年は、コロナの影響で制約の多い1年でしたが、新しい経験もできた1年でした。2021年、改めて自分自身を凛とさせながら様々なことに向き合っていきたいと思います。
波多江式インディアン的福祉論!? ⑭(サービスセンターぱる副所長/波多江 努)
今回も相変わらずの日記で恐縮です。
北アメリカ南東部に居住するアチェロキー族の「危機は人を変えます。 普通の人をより賢くしたり、より責任感の強い者に変えます。」という言葉のご紹介です。
今年の危機は、新型コロナウィルス感染症を挙げる方も多いと思います。
この危機的状況で私たちは何が変わったのでしょうか。賢くなった部分がどこにあるのか、より責任感の強い者に変わることができたのか、を考えてみることにしました。
コロナ禍において、私たちが大きく変わり、賢くなった部分は、衛生管理意識だと思います。様々な衛生管理のうち、手洗い、うがい、換気の重要性を身をもって理解しました。
そして福祉従事者として媒介者となる可能性。私たちの行動によって、感染拡大の可能性がある。という自覚と責任感。その可能性を下げていくことが、リスクマネジメントの観点につながっていくのだと思います。
また、コロナ禍以外にも皆さんにとって(大小あるとは思いますが)危機に直面する場合があると思います。
その時に「自分を変えることができる。 これまで以上に賢くなれる、より責任感の強い者に変わることができる機会」と前向きな姿勢を持てるように心がけたいものですね。
2020年も残り数日で幕を閉じ、新たな年を迎えます。
この場をお借りし、お世話になった皆さまに感謝申し上げます。
良いお年をお迎えください。
先日、久しぶりに折り紙をしてみました。「フォースと共にあらんことを」
新たな共通項探し(湘南ゆうき村・アポロ・湘南だいち 施設長/三嶌 悟)
2020年も残すところあとわずかとなりました。まさに激動の1年でした。誰もがこの劇的な変化を予想したでしょうか。
私の仕事の中でも、今年は大きな変化がありました。法人人事に伴い、これまでの「湘南ゆうき村・アポロ」に加え、10月より「湘南だいち」も担当させていただくことになりました。
私にとっては約1年半ぶりの湘南だいちです。今は「記憶・変化・新たな形」に適応してきているところです。
経営の大事な視点である「ヒト・モノ・カネ」は、今までの倍以上です。この大きな変化の中で、着任直後から「共通項探し」を始めました。どういうことかというと、「物事を俯瞰的に見ながら、それぞれの良さや課題はどこなのか、事業として共通できるところはどこなのか」を模索しています。
着任して約3ヶ月、答えはまだまだですが、現状では「存在意義の大切さ」を実感しています。皆さんを支えることの大事さと、皆さんに支えられているからこその今の働き方があるからです。
不安が先行する今日において、何事にも「信じる気持ち」を強く持ちながら2021年に進みます。
ゲン担ぎで新調したスーツです。今回は「ブラウンスーツ」で、身も心も温かく仕事に励みます。
良い意味で"遠慮しない"(サービスセンターぱる 所長/法人本部 事務局長 石川 歩)
12月も中旬となり、朝晩、そして日中も寒さが厳しくなってきました。
湿度の下がる季節でもあり、感染対策のマスクをするのが辛い方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、12月4日のスタッフ日記にもあるとおり、(株)三幸運送様に法人から感謝状を贈らせていただきました。詳細はスタッフ日記をご覧いただけたらと思いますが、グループホームの利用者さんの、その方に合わせた就労の場を提供していただいております。
http://www.f-ikusei.or.jp/staff/2020/12/post-102.html
日常の支援の中では、障がい特性や肯定的な言葉がけなど考え過ぎてしまい、当たり前のことを当たり前に伝えることが出来ていないことがあります。
そんな中で、会社の方から"福祉"とは異なる立場で、「世の中を甘く見ないほうがいい」といった厳しくも思いやりのある言葉を掛けていただけたことが、ご本人の社会経験に繋がったのではと感じています。
街の中でルールを守らない人がいても、それを注意する人が少なくなったと言われて久しいですが、良い意味で"遠慮しない"ことも大切だと、改めて感じたエピソードでした。
生きることの輝き(よし介工芸館・アートスペースわかくさ 施設長 妹尾 貢)
感染症の防止のために、我々の仕事も生活も否応なしに変化を求められ、人が集まることがしにくくなり、活動にも新たな制限が生まれるようになって、改めて「自分の好きなこと」を考えてみた。
バイクにのる、釣りに行く、音楽を聴く、海にいく、虫を捕る、生き物を飼う、泳ぐ、本を読む。休みの日にすることと言ったら、一人遊びのたぐいが多い。
それは「新しい生活様式」になる前から、もっと言えば子どもの頃からそうだので、今回のことで工夫は必要になったが、ストレス発散はできている。
上記の活動の共通点について考えると、どれもみな「生きていることの輝きに触れる」という要素があることに気が付いた。なんだか矛盾している気もするが、そうなのだ。
人間に限らず、広い意味での「他者」の生き生きと活動する様子や、それらが凝縮されて結晶となったものを、いろいろな感覚を通して感じていたい。そういったことを求めて、自分は活動している、ということを改めて認識した。
これは、人類共通の欲求なのだろうか。
人類は図太い生物なので、前人未到の地のどこまでも分け入って、適応してきた。北極圏や南極圏に住む人もいるかと思えば、湖の浮島の上に住居を構えて住む人たちもいる。
古い友人が、インドの北部のラダック地方に住んでいる。日本から移住して観光ガイド・民宿を営むようになって20年が経つ。ヒマラヤ山脈に近いその地域は、標高3000メートルを超え、12月から4月の冬季は毎年、自然の力にロックダウンされるそうだ。一番ちかい都市につながる唯一の道が、雪で閉ざされるからだ。そのような厳しい土地で、人々が生き生きと生活している様子が、友人のホームページから伝わってくる。
人類は、今回も困難を乗り越えて、適応するだろうと思う。どう乗り越えるか、それが問題だ。健康・人命と経済とを天秤にかけるようなことはしたくないが、ウィルスが引き起こす感染症だけでなく、経済が健康・人命にかかわっている部分もあるので、単純な話ではない。経済活動とは、人と人が助け合っていることの一つのあらわれでもある。
ラダック地方では、標高が高すぎて冬は作物がとれないため貨幣経済による物々交換が必要になるが、もっと標高の低い地域では、お金が無くても、自給自足に近い生活で食べる分には困らないという。
現状に適応した、生活・経済のありかたをいかに生み出すか、我々の活動がそこに、どう関われるのか、そんなことを考えている。
季節の中で 2(湘南セシリア・みらい社 施設長 石塚 和美)
早いもので12月。今年も残すところひと月となりました。
今年はコロナに始まり、11月には神奈川県知事が再度メッセージを発表しました。
感染拡大を防ぐため、「M(適切なマスク着用)、A(アルコール消毒)、S(アクリル等でしゃへい)、K(距離と換気、加湿)」の基本的な感染防止対策の徹底をお願いしますと記載がありました。
今年は、外出の規制や季節の行事も、中止や縮小などいつもと違う一年となりました。
その中で、小中学校では運動会や修学旅行のかわりにスポーツ大会や学校でのお泊り会など、みんなで工夫を凝らして考えたイベントを行い、忘れられない思い出を作ったのではないでしょうか。
法人としては、例年、利用者が参加するイベントを企画しておりましたが、今年は集まることができませんので、法人設立記念日にむけた11月16日から11月22日まで「いんくるウイーク」を企画しました。利用者・職員が協力して各事業所の動画撮影や法人のキャラクター「いくちゃん」の塗り絵やゲームなど作成しホームページに掲載したり公用車に掲示し「ラッピングカー」にするなど一体感をもつことができました。
湘南セシリアもなかなか外出できない中で、秋には焼き芋会やハロウィンなどを企画し利用者に楽しんでいただきました。また、季節の食材を使った松花堂弁当も楽しみのひとつです。掲載した写真は11月の松花堂弁当です。
今は年末にむけて、クリスマスの準備をしているところです。クリスマスメニューも今から楽しみです。
一年を振り返り、いろいろな気持ちで年末を迎えましたが、日本にはこんなにもたくさん季節を感じる行事があったのだなあと改めて思いました。そして、人との繫がりを深くふかく考えた一年でした。
皆さま、健康に気をつけてよいお年をお迎えください。